鉱山事故は仲間とのつながりで乗り切れた
いやぁ、昨日からチリの鉱山事故の救出劇が続いていて、どうやら33人全員が無事救出されたようでよかったヾ(^v^)k
今回の事故は、生き埋めになった場所が地下600m以上と大変深かったけれども、生き埋めになった後もなお人間が活動できる空間があったことが、救出を可能にした。
だけども、ただ動き回れるスペースがあればいいのかというとそうでもなくて、33人という大人数が狭く暗い場所に閉じ込められただけに、やはり救出を待つ間の被害者の精神状態がとても重要になる。
今回は、最後に救出された現場監督のルイス・ウルスアさんが、救出を待つ被害者全員をとりまとめ、支給物資の仕分け班と休息を取る班にわけ、たった30畳という狭い空間の中に閉じ込められていても、33人全員が役割を受け持ち、お互いに協力し合って今回の災難を乗り切った。
3人いれば喧嘩の元といわれるぐらい、人間はちょっと人数が集まると意見がぶつかり合って、まとまるものもなかなかまとまらなかったりする。
まして、閉鎖された空間の中で、しかも大変暗く、初期の頃は助かるかどうかもわからないという状況の中で、誰一人として暴動を画策したり、また規律を乱したりすることなく、70日間という長きにわたって生活を共にし、最後に全員救出という大変素晴らしい結果になった。
今回の事故と結果を見て思うのは、人はお互いが助け合えばどんな困難でも乗り切れると言うこと。
今回の事故のように、全員助かるか全員助からないか、という極限の状況下で、助かるという希望が見えたときに、全員が思いを一つにして協力し合うということは、たとえ極限の状況下でなくても、大きな目標が見えたとき、それに向かって協力し合うことの大切さを教えてくれた気がします(^O^)
少林寺拳法の教えは「自他共楽」です。
自分だけがよければいいという人間をつくっていては、今回のような極限の状況下に置かれたときに、自分以外の人間を蹴落としてでも、自分が助かって欲しいという我利我利亡者に育ってしまう。
少林寺拳法の考え方は、半分は自分のことを考えなくてはいけないけれども、残りの半分は他人のことを考えられる人間になる、というもの。
日頃からこゆ考えをもって人と接していれば、きっと何か困難に陥ったときに、人と共に助け合って困難を乗り越えていけるんじゃないかなぁと思います(^^)
(北野)