■修練レポ■ 2011年5月分合格証書授与式&心配り
最近仕事の関係で色々な業種の業者と毎日商談をしているんですが、最近特に思うことは、業種や商材が違っても最終的に「この業者で行くぞ!」という決め手になるのは、やっぱり営業マンの人柄も大きいと思った。
昨日商談をした会社の営業マンは、売っている商材以外の知識が大変豊富で、かつ、その商品を売るためにはお客さんに何を提案したらいいのかもよくわかっていた。
なので、気がつけば話が横に話が広がっていて、求めていた商材以外の商品についても、じゃあ見積もりだしてよ、と言いやすい雰囲気をつくっていた。
ものを売るというのは、心づかいで勝負する、というのはこういう事をいうんだと実感した(・・)(。。)
少林寺拳法もそのあたりは同じで、少林寺拳法は金剛禅の教えを普及させるための手段ではあるけれども、運営そのものはどこかサービス業的な発想がないとうまくいかない。
たとえば、体験や入門希望の人から問い合わせがあったときに、二日も三日も開けて返事をしたりするのはやっぱり良くはないし、実際に道場に来られた方がいるのに、入り口に立たせたまま知らん顔をするのは言語道断だと言ってもいい。
やっぱり、見学・体験希望の方がこられたときは、誰かわからなくても、まず気がついた人が声をかける。
あるいは、うちは保護者の方が常に見学しながら修練をしているので、椅子が常時出ている。だから、誰から来られたらすぐに椅子まで案内する。
お子様連れできていたのであれば、まずは「体験してみない?(^^)」とと本人に直接声をかける。
当たり前の事のように思えるけれども、こうした小さな小さな積み重ねが、道場の中での人間関係でも気持ちのいい関係が築けるようになるし、昨日の一般部の学科でもお話ししたように、「心力」=心配りが身につけられる。
目配り、気配り、心配り
八方目を心がけ、心力を養い、自他共楽につなげる。
せっかく少林寺拳法を修行しているのだから、日常生活でも活かせるよう、頑張ってもらえると嬉しいですねヾ(^v^)k
■2011年5月分合格証書授与式■
というわけで、先月執り行った5月に昇級試験を受けた拳士の、合格証書授与式の写真をまとめて公開します(=゚ω゚)ノ
5月に昇級試験を受けたのは、少年部から5名と一般部から1名。
今回昇級試験に合格したのは、一般5級に合格したシモン、少年5級を受験したミユ・ユイ・アツキと7級に合格したユウヒ・ヒカル(白)、の六名。
シモンを含めた五級組は、去年から少年部で一緒に修練し、一緒に昇級試験を受けてきたグループで、ついこの間入門したばかりだと思っていたんですが、今では立派に小さい子たちも技が教えられるぐらいまで成長しました(^^)
最近感心しているのは、たとえば新入門の小さい子やまだ友達が出来ていない子が一人でぽつんとしていると、ぱっと声をかけて一緒に遊んであげてくれること。
ちょっとしたハプニングがあったときに、「私が○○ちゃんと修練してあげる」と、すぐにフォローしてくれるようになったこと。
遅れて修練に参加する子がいると、奇数になりやすく、どうしてもその子が修練の和に入りにくいんですが、それに気がついて、「こっちにおいで」と自分から三人組になってくれること。
一年前には考えられなかった事が、今では自然とそれが出来る。
子供の一年は大人の五年分ぐらいの成長をするので、当たり前なのかも知れない。
だけども普段の学校生活の中では、やっぱり年齢が違う、性別が違う、学校が違う子と接する機会がないので、黙っていても自然と他の子の事に目配り出来るようになる可能性は、少林寺拳法の道場の中ほど高くはないと思う。
少林寺拳法の教えの中心は自己確立と自他共楽で、少年部といえども、「自分に自信をもて! 友達を大切にしろ!」という事だけは、本当にうるさいぐらい指導する。
多少修練中に遊んでいても、技をボコスカ忘れていったとしても、大切なこの二つのことだけは、体と心で覚えてもらう。
でも、それを実践する場がなければ、やっぱり学校のお勉強と変わりがない。
少林寺拳法の道場は、自己確立と自他共楽を実践する場。
だから、道場のことを「道院」というし、そこに一生懸命通う値打ちがある。
これからもお互いがお互いにいい影響を与えあえる道場であってほしいですね(^^)
というわけで、みんな昇級試験合格おめでとう!
(北野)