■修練レポ■ 2014年10月度 各種授与式&入門式&達磨祭
この週末は大型の台風が近畿を通り過ぎると言うことで、鉄道なんかも全面運行停止になったりと、あちこちが色々と大変だったみたいですが、皆さんはいかがでしたか?
僕は丁度台風がぶち合った日は道院長会議と武専のため、中央体育館まで朝から出ていたのですが、運良く雨にあたることもなく、早い目に家に帰って来ることが出来きました。
テレビのニュースを見ていると、あれだけ前日からJRが止まるよと放送されていたのに、やっぱり間に合わず帰れなくなった人とか出てきていたので、結構のんびりしてた人もいたみたいですねぇ( ̄Д ̄;)
さて、今日の本題。10/10(金)は行事てんこ盛りの修練日でした。
■2014年10月度 精勤賞授与式■
まずはじめに、精勤賞授与式から。
精勤賞というのは二年以上修行を続けている少年部の拳士に授与される賞状で、今回精勤賞を授与されたのは、精勤三年を授与されたカズマ、タケシ、ハヤト、精勤二年を授与されたハルト、ソウタの五名。
本当は精勤三年にカズシも授与される予定だったんですが、今回は体調不良でお休みだったので、次回1月の新春法会の時に授与します(-人-)合掌
精勤賞を授与する時に毎回同じ話をするんですが、精勤賞は基本的には諦めること無く修行を続けていれば、必ず授与されるものではあります。
だけれども、賞状欲しいだけで中身の無い二年三年だと、それはあんまり意味は無いですよね。
二年なら二年、三年なら三年続けてきた結果、自分のどこがかわったかを自分で理解し、その上で他の人達から見ても、あの子はすごいね、と言われるような、そんな姿を見せて初めて、精勤賞というものに価値が出てくるんだと思います。
三年続けたから終わりでは無く、三年も続ける事が出来たのだから、さらに三年、もう三年と、変わりゆく周りの環境に柔軟に対応して、諦めること無く修行を続けていってもらえればと思います(^^)
■2014年10月度入門式■
次は2014年10月度入門式について(^^)
今回は一般転籍してきた拳士がいたので、入門式は一般と少年部の合同で執り行いました。
今回新しく入門した拳士は六名に加え、転籍してきた拳士は三名の計九名の入門式となりました。
全員ご紹介したかったのですが、一般に転籍してきた二名の方はお仕事の都合が合わず、今回はお名前だけでの紹介となりました。
導師法話は毎回毎回耳にタコが出来るぐらい同じ話をしていますが、「少林寺拳法で一番難しいのは続ける事」というテーマでの法話となりました。
どんどん変化していく周りの環境に流されること無く、自分自身の目的をしっかり持って取り組まないと、あっという間に周りの環境に流されて、修行が途絶えてしまいます。
卒業だ、クラブだ、受験だ、就職だ、結婚だ等々。
自分思いだけではどうにもならない事もたくさん出てきますよね。
それでも様々に工夫をして何十年も続けている方もたくさんおられます。
今回転籍してきた拳士達のように、引っ越しだのなんだので、元の道院・支部では修練が途絶えたとしても、新しい環境で見つけた道院で修行を続ける。
結局は、「自分が続けたいのかどうか」「どうして自分は少林寺拳法の修行を続けているのか」という、自分の心との対話が全てなんですね。
あれこれ理由をつけて修行を辞めてしまうのは、とても簡単ですよね。
だからこそ、入門式での法話は毎回「続ける事が一番難しい」というお話をしています。
今回新しく入門した六名も、自分の遠い未来を想像するにはまだまだ小さい子供達ですが、これから一生懸命諦めることなく続けられる限り、少林寺拳法の修行を続けて、誰よりも立派な品格を持った人間に成長していっていただければと思います(^o^)
■2014年 達磨祭■
入門式が終わった後、少年部の修練時間をだいぶ過ぎていたので退席する拳士は退席した後、残った拳士で達磨祭を執り行いました。
結構行事が長く続いていたんですが、少年部の子達も半分ぐらいは残っていたのは、毎回偉いなぁと思います(^^)
いつもであれば達磨祭の法話は僕と田邊先生の二本立てて行うんですが、今回は達磨祭のあと允可状授与式も控えていたので、今回の法話は田邊先生だけとなりました。
今回の田邊先生の法話は、達磨大師の生まれから中国に渡った時の話に加え、易筋行と禅宗の成り立ちや、少林寺拳法(金剛禅)との関係についてのお話しでした。
金剛禅は「禅宗」なのかそうでないのか、については先生によって色々な解釈があるので、これが正解というのはなかなか言うことは出来ませんが、今回のお話しは禅の始祖である菩提達磨の話をふまえての、金剛禅とは、というお話しだったので、非常に興味深い法話だったと思います(^o^)
■2014年10月度 允可状授与式■
精勤賞授与式、入門式、達磨祭となんだかんだで一時間半は行事がつづいて、允可状授与式の授与者が揃ったので最後に允可状授与式を執り行いました。
今回允可状を授与されたのは、正拳士四段に合格したトシユキさん、ユウタと准拳士初段に合格したアヤネとタケシの四名。
トシユキさんは田邊先生時代からの拳士の方で、今回武専の卒業もかかっていることもあって、この半年はものすごい一生懸命昇段試験に向けて修練に励んでおられました(^^)
ユウタも東京の大学拳法部を卒業してすぐに大阪高槻道院に転籍してきた拳士ですが、東京に転勤になるかも?なるかも!?という綱渡りな環境の中、この九月は転勤がないということで、トシユキさんと思いを一つに、本山まで行って無事合格してきました(^o^)
一方、少年初段に合格した二人も、一年間班長もやりーの、府民大会に出場しーのと、他の拳士達よりもずっと大変な思いをしながら、それでも修練をほとんど休むこと無く通い続け、その上ハイクラスにもほぼ皆勤状態で参加し、人一倍努力してきたかいもあって、今回無事合格となりました(^^)
昇段試験は金剛禅の修行の一つの形でしか無いのですが、それでも目標として一つずつ乗りこえていくなかで、多くのことを学ぶ事が出来ると思うんですね。
特に四段に合格した二人は、指導者の仲間入り。
周りからも特別な目で見られる事を自覚して、素晴らしい指導者目指して、頑張っていってもらえればと思います(^o^)
■というわけで、修練風景を載せてみる■
というわけで、四段の允可状授与式も終わったので、新しく指導者になった二人に行事後の一般の修練を任せてみた(=゚ω゚)ノ
あれですね、なんだかんだ言っても、ユウタと僕は一回り以上離れているので、より若い先生の方が見栄えがいいですね(笑)
(北野)