ベストキッド観てきました(=゚ω゚)ノ
夏休みも終わって、映画もそろそろ夏休み映画から変わろうとしているんですが、この夏公開された、ウィル・スミスの息子のジェイデン・スミスが主演の「ベストキッド」を観てきました(=゚ω゚)ノ
ベストキッドといえば15,6年前に映画になった、空手家のミヤギが出てくるあの映画の方が印象深いんですが、このベストキッドはアメリカ人のなかなか評判がよかったらしく、パート1~4の四作がつくられ、今回の映画はそのリメイク版ということになる。
今回の映画も、ベストキッドパート1と同じパターンの内容で、いじめられっ子を空手(今回はカンフー)の達人が鍛え上げて、試合で勝つ!というのがざっくりとした内容になる。
事前にこのパターンの内容になるのはわかっていたんですが、今回は舞台が中国になり、空手→カンフー、師匠→ジャッキー・チェンと、この組み合わせを聞くと、僕が小学時代頃にあったカンフーブームが思い浮かび、んではとりあえず見に行ってみよう!ということで見に行ってきた。
いやぁ、ベストキッドな感じはあるのだけれども、ジャッキー&中国&カンフーのコンビになると、映画自体はやっぱりカンフー映画だ、うん。普通のカンフー映画よりは、カンフーで戦うアクションシーンが控えめで、あくまでもジェイデン・スミスの成長を見守っていく、という感じになっている。
この映画は、「転校してきた子が、いじめられっ子にこてんぱんにやられ、その上無理難題なカンフーの試合で勝負をすることになる」わけですが、このいじめる側の「悪者」な印象づけは、さすがハリウッド、っていう感じで、徹底的に悪者に描いている。
その悪者との対比でジャッキーが扮するカンフーの達人は、カンフーの本来の目的や意義を教え、何のためにカンフーのをやるのか?ということを徹底的にジェイデンに教え込んでいく。
この「何のためにカンフーをやるのか?」「カンフーは本来何のためにあるのか?」といった事が、我々のやっている少林寺拳法にも通じる思想があり、修行シーンなんかではちょいちょう頷いてしまった(・・)(。。)
金曜日の学科の時間でちょっとお話ししたように、少林寺拳法の目的は、まずは「頼りになる自分を作ること」。その次に、「他人の役に立てる人間になること」。その先あるのは、人間同士が協力し合って、平和で豊かな世の中を作る、ということにある。
つまり、大会に優勝するとか、誰それに技術的に勝つ、なんて言うことを一番に考えている団体ではなくて、自分の心の強さを身につけることを、目的としている団体になる。
大会に優勝することだけを目的にするのであれば、相手に勝つことだけを目指せばよくなる。その事を追求していくと、結局はベストキッドで描かれていた悪者側の思想に近づいていく事になる。
大会で優勝した事を誇りにするのはいいとは思うけれども、開祖は、「大会で優勝したことしか自慢できないような人間にはなって欲しくない」と常々おっしゃられていた。
何のために少林寺拳法を修行するのか。
このことを常に自問自答して修行に励んでもらえれば、きっと、「あぁ、あの人は少林寺拳法をやってるから立派な人なんだな」と、自然と周りから評価される事につながると思います(^_-)-☆
(北野)