■修練レポ■ 少林寺拳法教室、お疲れさまでした!
昨日は秋晴れ&涼しい一日で、体育館での少林寺拳法教室もとても快適に過ごせたヽ(゜▽、゜)ノ♪
普段は少年部と一般部が完全に分かれていて一緒に顔を合わせて修練する機会がないんですが、今回は大阪高槻道院の担当月とということもあって、一度出来るだけ全員集合してみんなで楽しく修練をしてみよう、という事で、結構皆さんにはご無理をお願いしましたけれども、大阪高槻道院に所属するほぼ全員の拳士の方が集まってくれて、本当にありがとうございました(-人-)
こうやって一堂に会してみると、小さい子からなかなかの年齢の方まで、本当に色んな方がいるんだなぁと実感(・・)(。。)
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■昨日のテーマと修練内容■
というわけで、ちょっと昨日の少林寺拳法教室について書いてみますと、高槻市少林寺拳法連盟が主催している少林寺拳法教室は、月ごとに担当する先生が違うので、毎月ちょっとずつやることが違ったりします。
僕の担当する月は、普段の稽古ではあまりやらない、もしくは、科目表や資格なんかから少し離れたちょっと変わった修練をしようと思って取り組んでいるので、毎回ちょっとしたテーマを定めて修練をしています。
今月は、「出来る体感と、出来てもらう喜び」をテーマに、小学低学年拳士&段位の高い高段者ペア、小学高学年&一般級拳士ペアで組んでもらい、あえて少年部の拳士がやったことがない技術と、少しだけいつもより難しい技のコンビネーションをつくり、どうすれば少年部の拳士が「出来る」という達成感をあじわってもらえるか、それを一般部の拳士に考えてもらい、お互いがお互いに協力し合って修練する、という事をやりました(=゚ω゚)ノ
具体的に内容を書いてみると、
- 内受突→半転身廻し蹴り→蜘蛛足さがりをしたのち、差し替え足より上受突
- 小手抜
一般部の拳士からしてみると、そんなに難しくないように思える内容ですが、少年部の拳士は「対構えより上受突」で習うので、まず差し替え足を習っていません。
技もまだ全員が白帯なので、技と技をつなげたコンビネーションの修練をしたことがないので、本当の意味で真っ白な状態。
そんな状態の彼らに、限られた時間内で「出来た!」という感動を体験してもらうためには、相手をする一般部の拳士が頭を使わなくていけないし、彼らが何が出来て何が出来ないのかを、彼らの目線に立って教えてあげなきゃいけない。
普段は同じ資格同士や、年齢が近い、体格が近いといった、「まぁ、こんな感じだろう」で通していける技術の修練も、こういう状況になると、相手をする拳士の立場に立って、修練する必要が出てくる。
この「相手の立場に立って」というのが、「自他共楽」の始まりであり、自分が出来るのであれば、出来ない人の力になってあげるという積極性や慈悲心を養う事につながる。
少林寺拳法が「組手主体」で修練を行うのは、まさに相手のことを思いやれる人間になるためで、大会が技のコンビネーションを上手くつくりあげ、相手とともに上達した技術を披露するという演武が中心となっているのも、自他共楽の思想が中心にあるからだ。
とまぁ、今回のテーマはそゆ「自他共楽」を修練に活かすなんていうたいそうなテーマでもあったんですが、テーマはともかくとして、一般部の拳士達も色々工夫しながら楽しく修練していたので、無理をお願いして集まってもらった甲斐があったなぁと思った一日でした(^O^)
次に大阪高槻道院が少林寺拳法教室の担当をするのは、2011年1月30日(日)です!(=゚ω゚)ノ
四ヶ月に一度の道院内合同修練っていう感じなので、また良かったら来年の一月、またみんなで一緒に楽しく修練しましょう(^_-)-☆
あっ、別に少林寺拳法教室は大阪高槻道院の担当月じゃない月に参加しても全然OKなので、今回だけでなく毎月ちょっと行ってみようかなと思う方は、是非参加してみて下さい。道場内であまり出来ない、別武道と少林寺拳法のコラボみたいな修練もやってるようです(笑)
■少林寺拳法教室 後半■
少年部と一般部が一緒に修練したのは前半の一時間で、後半の一時間はガラッと雰囲気を変えて、高段者はより高段者同士、そのほか資格があった人同士があつまって、個別稽古。
高段者グループは三段四段のあつまりだったので、せっかくなので先日本山でやってきた新井先生の柔法の修練をやってみた(=゚ω゚)ノ
新井先生の柔法は「崩し→投げ」につなげる柔法なので、鈎手になる段階から攻者はつま先立ちにさせられてしまう。攻者をつま先立ちにさせるための秘訣が、鈎手をする際の「円流」と膝と腰で相手を引く、という動作。
相手を引く、と聞くと、手で引っ張り返すという形になりがちなんですが、新井先生の指導では、手は全く引かず、膝と腰でのみ引く、というもの。その際指先から相手の脇腹に向かって円流するように鈎手を行うと、腰を引いた時に綺麗に攻者がつま先立ちになる。
つま先立ちになったところで、今度は重心を片足に寄せ、さらにその外側に重心を放り出した後、手首を極める事で、相手の頭が床に向かって落ち込み、投げられる体勢になる。
この「崩し→落とし→外し」という3ステップの流れは、50周年の時に出されたビデオでも紹介されていたけれども、実際に新井先生に投げてもらいまくると、その意味が大変よくわかった(・・)(。。)
多くの場合、崩しから落としに向かうステップの時間が短すぎて、握られた瞬間にちょびっと崩した後、すぐに手首を捻るとか、相手を引っ張るとかしてしまい、相手の頭が落ちる前に投げの作りを崩してしまう。
なので、十分に崩し、十分に落とし、ちょびっと外す、という感じで修練すると、すこーし良い感じになるようだ(* ̄∇ ̄)フフフ
昨日の修練では、
- 片手寄抜
- 両手寄抜
- 肘抜きより前天秤
- 振捨表投
の四つの技を、まずは円流の鈎手の修練から行い、先日の本山の講習会でやった「肘抜きより前天秤」で相手を崩す、という修練をやり、最後に振捨表投で相手の重心を外側に放り出す、という修練をした。
うーん、高段者の修練はオモロイな(* ̄∇ ̄)♪
(北野)