■修練レポ■ 日韓合同セミナー 2024
12/2(月)の投稿で、韓国からJKD KOREAのノウ先生が表敬訪問に来られたというご報告をしましたが、折角日本まで来て頂いたのに、何時間かだけ少林寺拳法の活動を見学・体験だけして帰って頂くのは、あまりにももったいないので、表敬訪問に来られた翌日に、「JKD + 少林寺拳法 日韓合同セミナー 2024」を開催しました😊
JKDが何の略かご存じない方もおられると思うので、簡単に説明しますと、JKDはブルース・リーが創始した武道で、カタカナで書けば「ジークンドー」といいます。
少林寺拳法とJKDがどんな関係があるかと言えば、少林寺拳法は第二次世界大戦後の日本において、開祖宗道臣によって創始された、人づくりのための団体です。
少林寺拳法の哲学のベースになっているものは原始仏教であり、行動のありかたは菩提達磨の残した『禅』にあります。
少林寺拳法の活動そのものが仏教の修行であり、身体と心の両方を同時に鍛え育むことで、世の中に役立つ人間を育てることを目的に活動をしています😊
JKDも単なる武術ではなく、禅仏教や老荘思想を背景に、単なる武術にとどまらず、自己を深く理解し、他者や環境との調和を目指す行動の哲学として世界中に広がりを見せています。
場所も時代も異なる二つの武道ですが、『人づくりを目指す』という点においては同じ目的を持ち、どちらも仏教を背景に哲学が組み立てられているのは、非常に面白いと思います😉
■ 日韓合同セミナー 2024 午前の部
今回のセミナーはやはり「人を育てる団体」として、子供達の未来のために、少しでも良い思い出、良い刺激にしてあげたいという僕の強い希望もあり、ノウ先生にはご無理をお願いして、少年部の拳士も対象にしていただきました。
午前の部は保護者の皆様にも参加を募ったところ、何名かのお母さん達も参加してくれました😊
JKDは、『感覚を磨く』ことがとても重要な武道で、少年部の拳士達も最初はバラバラの動きをしていましたが、集中→行動、ということを繰り返しているうちに、徐々に集中力が高まっていくのが感じられました。
普段は月・金・日とばらけて修練に参加している子供達も、土曜日はみんな揃ってセミナーに参加してくれたので、午前の部と午後の部の間に、少し長い目のお昼ご飯タイムを設け、それぞれがお弁当をもちより、仲良く一緒にご飯タイムを楽しんでいました😉
■ 日韓合同セミナー 2024 午後の部
午後の部になると、子供達と入れ替わりで一般の拳士達や、高槻・茨木小教区、摂津東ブロックの先生方が参加し、かなり深い理論武装されたJKDを体験していただきました。
世代的にはブルースリーをよく知っている拳士が多いだけに、ノウ先生の動きや理論に、参加者全員が食い入るように見つめ、質疑応答の時にはたくさんの質問をしていました。
セミナー開催が決まったあと、ノウ先生が日本に来られる前に、二本のビデオレターを準備してくれました。
ビデオレターは「技術編」と「思想編」の二つがあり、「思想編」なかで、JKDの行動原理は技術から学び感じ取ることを話されていました。
今回のセミナーでは、JKDの哲学の一つ「Be like water(水のようにあれ)」について、技術と行動が一体であることを講義されました。
今回は半日という短い時間でのセミナーだったため、哲学については深掘りするところまではいけませんでしたが、今回学んだことは、単なる技術の真似事に終わらせず、やはり少林寺拳法と同じように、
・何故武道の技術修練が、人格形成に役立つのか?
・修練で得たものは、どのように実生活に活かすか?
を考えて、自分の人生の良き経験としていただければと思います🙏
今回は韓国では117年ぶりの大雪の日が来日する日と重なり、飛行機が飛ぶか飛ばないかという大変な状況の中、何時間も空港で足止めされ、それでも飛行機がなんとか飛んで、来日されました。
何もなければ韓国・大阪は、沖縄に行くより全然近いのですが、今回は色んな大変な状況(帰られた日は、韓国は大統領の突然の非常戒厳令が出され、韓国内が大荒れに荒れた日でもありました)が重なり、本当に大変だったと思います。
ノウ先生、付き添いの通訳として一緒に来られたコーチのチェさん、前夜祭に足を運んでくれた、合気道無限塾のピーター先生、本当にありがとうございました!
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大阪高槻道院
活動日のご案内
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【修練日】
月曜日/金曜日
18:30~19:30 (少年部)
19:30~22:00 (一般)
日曜日
09:30~11:30 (大人と合同)
【修練場所】
JR高槻駅から徒歩五分!
詳しくは👇
https://shorinji-takatsuki.jp/profile
(北野)