■修練レポ■ 少林寺拳法は科学を応用した武道
大阪高槻道院のInstagramは海外では知名度が低い少林寺拳法を、少しでも知ってもらえたら、という事で投稿を続けているため、フォロワーさんは90%以上は海外の拳士や武道家の方達です。
フォロワーさんの中には、空手や合気道、柔術など日本の武道をたしなまれており、日本文化にも大変詳しい方もたくさんおられます☺️
そんなフォロワーさんから、時々「少林寺拳法に関する海外向けの書籍はないですか?」と質問されることがあります。
日本に住んでいると海外の出版物について目にする機会がないですが、開祖宗道臣先生がご存命の時に出版した「少林寺拳法 その思想と技法」という大判の書籍が、海外向けに翻訳されて出版されているので、今回はこちらの書籍を紹介したいと思います😉
この書籍は1971~1972年に出版されたので、50年以上前の本になりますが、思想についての記述も豊富で、さらに基本技術、剛法、柔法と少林寺拳法の技法についても写真付きでたくさん掲載されています。
本の大きさが違うのは国によって出版物として流通されれる書籍の規格の違いだと思いますが、中身についても同じ記述のところもあれば、英語版にしか掲載されていないものもあります。
日本語版は柔法編に関節技、投げ技が多数紹介されていますが、英語版は柔法の掲載は少なく、どちらかと言えば剛法寄りの書籍になっています。
事情ははっきりとわかりませんが、書籍として大きさの都合や、柔法は正しい指導者について教わらないと、怪我をしたり伝わりにくいからかな?とも思います。
50年前だと今ほど海外に少林寺拳法の指導者がたくさんいたわけではないでしょうしね🤔
この書籍の中には、技術の解説のところに「テコ」や「三角」「円」といった、物理の基本的な法則についての記述があり、少林寺拳法の技術は、剛法も柔法も共に物理という科学的な見地をもとに組み立てられているのがよく分かります。
大阪高槻道院での修練も、技術修練は指導者や先輩達の動きを、見たままに真似をすることよりも、一つ一つの技術に含まれる科学的な見解とセットで指導することが多いですね😉
他の武道でも同じような物理の法則を応用しているものも多いので、「伝統的な武道」は、時間を掛けて体感し習得していくよりも、今は「科学的な武道」として、原理原則を知り、より短い時間で体得していくものに進化しています☺️
———————–
大阪高槻道院
活動日のご案内
———————–
【修練日】
月曜日/金曜日
18:30~19:30 (少年部)
19:30~22:00 (一般)
日曜日
09:30~11:30 (大人と合同)
【修練場所】
JR高槻駅から徒歩五分!
詳しくは👇
https://shorinji-takatsuki.jp/profile
(北野)