大阪で少林寺拳法 〜 金剛禅総本山少林寺 大阪高槻道院

第10回 「変化しない情報」と「変化する情報」

Posted on 2010年01月20日

さて、気がつけばこの講座も10回目になりました。といっても一気に書いているので、あんま回数を重ねている感じはしませんが(笑)

前回は「サイト構造の重要性」「階層の深さ」についてのお話しをしました。じゃあ、次に頭を抱える事柄はといえば、やっぱり「何を載せるか」だと思います。

このことについて、ちょっとお話しをしてみたいと思います。

■サイトに載せる情報は二種類に分けられる■

まず、サイトに掲載する情報は大きく分けて二種類に分けられます。

・一度掲載したらほとんど変化しない情報
・常に変化し続ける情報

一見当たり前の事のように思いますが、この二つは「検索に引っかかりやすくする」ということと密接に関係しています。

Googleなどの検索サイトは、 「更新日時が新しいサイトほど優先して情報を収集し、掲載する」と思っていただいて結構です。

今は表示されていませんが、昔はGoogleの検索結果には「更新日時」が表示されていました。Googleは、クローラーが拾ってきた情報が作成された時間を厳密に管理しています。

更新されない情報は古い情報として、どんどん後ろに追いやられるようになっています。それは、ニュースなんかを検索したときに、その話題の一番新しいホットな情報が最初に表示されることからもおわかりいただけるかと思います。

言い換えると、先生方がこれからお作りになられる道院のサイトは、作りっぱなしで放置していると、どんどん検索結果が後ろの方に追いやられるということです!

作りっぱなしで放置しないようにするためにはどうすればいいのか?

ここで重要になるのが「変化しない情報」「変化する情報」という考え方です。

■変化しない情報とは■

変化しない情報とは、文字通り「一度作成したら滅多に更新することがない情報」になります。従来の少林寺拳法の道院のホームページは、ほとんどがこの「変化しない情報」だけで構成されていました。

情報が変化しないモンですから、更新しない。更新しないモンだから、ついつい放置してしまう。

気がつけば、「あらっ、まだ卍使ってるやん( ̄▽ ̄;)」みたいな事も多々見受けられますし、「最新のお知らせ! 2001年8月」みたいな、いかにも放置してます感ありまくりな状態で置いてあったりします。

もし先生方が地元の合○道さんのホームページを見に行って、最新のお知らせが2001年で止まっていたらどう思いますか?

そういうことですね。更新し続けることが出来ないのに、最新のお知らせ、みたいな表現を使うべきじゃないんです。特に昔はブログシステムという便利なものがありませんでしたので、ホームページの更新は大変でした。

ですがっ! 今回は、ブログシステムという「文字で書いた文章を投稿するだけ」で更新できる便利なシステムを使っているわけですから、先生方は「変化しない情報」と「変化する情報」は分けて考えれば良くなりました(^。^)

では、具体的に「滅多に変化しない情報」とは一体どんな情報でしょうか?

・少林寺拳法について
・道院名
・道院長名
・修練日時
・修練場所
・連絡先

たぶん、このあたりの情報は滅多なことでは変わらないと思います。

上記の例は「変化しない情報」の一部なので、まだまだあると思います。大阪高槻道院の場合は、

1.少林寺拳法紹介
2.道院案内
3.修練内容
4.見学・入門案内
5.よくある質問

を「変化しない情報」として掲載することにしました。

「変化しない情報」とは、文字通り「変化」しないんです。いいかえれば、パンフレットそのものであり、少林寺拳法や道院についての「すべて」がここに掲載されるかと思います。

後から追加する項目が出てこないようにしなくてはいけませんし、「変化しない情報」の中に、変化する可能性がある「所属している門下生一覧」なんかを入れるのは好ましくありません。

また、「変化しない情報」には「更新日付」といいった、時間の流れを感じさせる項目は含めるべきではありません。「更新日付」が重要になるのは「変化する情報」の方です。(※道院の歴史のような、あまり追加されない情報は除く)

■変化する情報とは■

文字通り「常に変化していく情報」です。変化する情報と言っても、書いた記事そのものを書き換えるとかそういうお話しではありません。「変化する情報」を別の言葉で言い換えるならば、「内容が追加されていくカテゴリー」と言っても良いでしょうか。

大阪高槻道院のサイトに掲載している「変化する情報」は、

・最新のお知らせ一覧
・スタッフの独り言

・写真ギャラリー
・道院長のためのホームページ制作講座

の四つです。

この四つはそれぞれカテゴリー名としても用いられており、「最新のお知らせ一覧」「スタッフの独り言」は、トップページのメインコンテンツとして表示してます。

先生方がこれから意識して欲しい事柄は、このコラムの最初に書きましたように、「検索サイトは更新日付の新しい情報ほど優先して表示する」ということです。

つまり、一週間に一度でもいいので「常に新しい情報」を追加してください。それが出来るような「カテゴリー」を、道院のサイトのサイト構造に必ず加えてください!

大阪高槻道院の場合ですが、「最新のお知らせ」に

・会報が届きました案内
・大阪武専の案内
・少林寺拳法教室の案内
・会費の用紙の案内
・その他行事の案内

を掲載するようにしています。

行事以外は、毎月一ヶ月の中に必ず1回ずつ含まれている項目ですので、最低でも月に四回は更新できる情報として活用しています。

最新のお知らせが定期的に更新されていると、サイトを見に来たユーザーに「活動している」ということが非常によく伝わります。

逆に、ここの日付が古いままであるとか、更新頻度があまりにも低い場合などは、「最新のお知らせ」として載せていることが、かえって「道院の停滞感」を感じさせます。

更新頻度が高い記事ほど検索でよく引っかかりますので、ここに記載している内容が道院のサイトにユーザーを誘導する呼び水にもなります。


■独り言のススメ■

大阪高槻道院では、道院の活動に関するお知らせ以外に、「スタッフの独り言」という道院長の言いたい放題コラムを設けています。

なんでこういうのを作っているのかと言えば、道院長がしゃべるのが好きというのもあるんですが、それ以上に「不特定多数のユーザーを呼び込むため」に書いています。

思い出してください、ホームページ講座の最初の頃のお話しを。

すべてのホームページは、「検索」でもってたどり着いてくる、と書きました。事前に道院のページを案内したりしていない場合は、「検索」されないことには、道院のサイトにはたどり着かないんです。

言い換えれば、「検索される回数が多くなればなるほど、道院のサイトを見てもらえる」という事になります。

ですが、検索キーワードのコラムでは「少林寺拳法 <地域名>」で一番上に出てくるようにがんばりましょう(=゚ω゚)ノとしか書きませんでした。

このパターンで検索してもらえるときは、正直最初から「少林寺拳法」が目当てで、しかも「地域」まで絞り込んで検索しているので、全く関係ない人が見に来た、とはいえません。

少林寺拳法の普及と、道院の会員増加のためには、作った道院のサイトを全く少林寺拳法を知らない人たちの目にも止まるようにしなくてはいけません。

そのために重要な役割を果たすのが「独り言」なんです。

僕は「スタッフの独り言」には、最新の時事ネタを使いつつ、無理矢理少林寺拳法につなげる感じで書いている記事を色々書いています。別に結論部分で少林寺拳法とつながってなくてもいいとは思いますが、とにかく時事ネタを扱っています。

時事ネタというのは、今一番世間一般の人が注目している内容であり、ある程度時間が経ってからでも検索される「キーワード」でもあります。

時事ネタを独り言として掲載しておくことで、少林寺拳法とは関係ないキーワードで検索してきたユーザーが、お作りになられた道院のサイトに直接飛んできます。

これは僕が別で書いているブログのアクセスログを見て、経験的に感じていることでもあります。僕のブログは少林寺拳法以外にも、レーシック体験談だの写真だの事故だの裁判だの、まぁ雑多に色々書いていました。

ある週刊新潮のレーシックに関する記事を書いたとき、僕の書いたコラムが有名な別の人の記事にリンクされ、そのコラムのアクセス数が通常の1000倍以上になったことがあります。

あるいは、今はもう出てきませんが、以前はGoogleで「背中 筋トレ」で検索すると一番上に出てきたため、そのコラムだけアクセス数が突出したことがあります。(今出てこないのは、ブログの更新が止まってるからです( ̄▽ ̄;))

このように、「独り言」に書く事柄というのは、ひょんなきっかけで何万という人の目にとまる可能性を秘めており、それがきっかけで、道院のサイトを見てもらえるという事につながることもある、ということになります。

■変化しない情報と変化する情報はきっちり分けましょう!■

というわけで、「変化しない情報」「変化する情報」について書いてきたわけですが、道院のサイト構造を考える際にはこの二つはきっちり分けて考えましょう(=゚ω゚)ノ

繰り返しますが「検索」で見つけられないサイトは意味がありません。「検索」で上位に表示されるためには、「更新頻度の高いサイト」でなくてはいけません。

毎日更新するのは大変だと思いますが、ブログシステムは「複数の人が簡単に記事を投稿できる」仕組みがあります。

道院長一人が「独り言」をつぶやくのが大変なときは、しゃべるのが好きそうな幹部や拳士を巻き込んで、みんなで「常に更新していけるサイト」づくりを目指すことオススメします(=゚ω゚)ノ

次回は、第11回 バリューアップ -文章編-です!

前回は、第09回 サイト構造とはです!