第22回 アクセス解析は「Google Analytics」を使おう!
さて、前回までの「導入編」「サイト構築編」「外観デザイン編」の三本立てで、一応は道院のサイトを立ち上げるところまではいけると思います。
じゃあ、今度は何を書いていくかというと、「継続してサイト運営をするには」というテーマで、道院のサイトを運営していく上で、こゆ点に気をつけて記事を書いた方がいいよー、とか、どういう点に注目して改良していけばいいか、といったことをお話ししていこうかと思います(=゚ω゚)ノ
その第一回目と致しまして、「アクセス解析」についてのお話しになります。
■アクセス解析とは■
解析と言うからには分析をするわけですね、分析。
アクセスというのは道院のサイトを見に来た人の「足跡」の事なんですが、ユーザーはどうやって自分の道院にたどり着いたのか、どのページを読んだのか、何人ぐらい見に来ているのか、どのコンテンツをクリックしているのか、等々、ユーザーの「足跡」から様々な情報が得ることが出来ます。
前回のコラムの中で、「アクセスカウンターなんかトップに貼るのはみっともない」と書いたわけですが、なんでみっともないかと言えば、
・正確なアクセス数をカウントしていない
・トップページを見に来た人数だけを調べても、何の意味もない
等々、その数字を見たからと言って何か役に立つ情報が得られるわけではないので、ほとんど意味がないんですアクセスカウンターという機能は。
だけども、今回僕がご紹介するのは、「アクセス解析」です。ユーザーの足跡を詳細に分析して、様々な情報を得るというもので、ただのアクセスカウンターとはわけが違います。
解析だなんていうと難しいんじゃないかとお思いかも知れませんが、そんなことは全くありません(=゚ω゚)ノ
今日ご紹介する「Google Analytics」というのは、どんな人にでも目で見て一発でユーザーの動向がわかる、大変すばらしいツールです。
どんだけ素晴らしいツールかと言うことを、これから実際に大阪高槻道院の生データーを赤裸々(/▽/)に晒しつつ、ご紹介したいと思います(=゚ω゚)ノ
■Google Analyticsとは■
Google Analyticsというのは、googleが無料で提供してくれているアクセス解析ツールです。利用方法は至って簡単で、Googleのアカウントを取得して、
から「今すぐお申し込み」を押してください。
すると、アクセス解析をしたいアドレスを入力する欄などが出てきますので、道院のサイトのアドレスを入力して、お名前などを記入していきますと、利用規約が表示されます。
利用規約に同意しますと、
<script type=”text/javascript”>
var gaJsHost = ((“https:” == document.location.protocol) ? “https:/ssl.” : “https://www.”);
document.write(unescape(“%3Cscript src='” + gaJsHost + “google-analytics.com/ga.js’ type=’text/javascript’%3E%3C/script%3E”));
</script>
<script type=”text/javascript”>
try {
var pageTracker = _gat._getTracker(“UA-12739814-1”);
pageTracker._trackPageview();
} catch(err) {}</script>
こんな感じのコードが表示されるので、このコードを道院のサイトの「常に表示されるコンテンツ」に貼り付けてください。
ブログシステムをお使いの場合は、
・サイトヘッダー
・サイトフッダー
のどちらかに貼り付けておけば、このコードは道院のサイト内すべてで有効になります。
大阪高槻道院はサイトフッダーに貼り付けてあります。
以上で、Google Analyticsの設置は完了であります(=゚ω゚)ノ
■Google Analyticsのトップ画面■
Google Analyticsに申し込み完了後、Google Analyticsのログイン画面よりログインすると、上の写真のようなページが表示されます。
このページには、アクセス解析を行っているアドレスが表示されており、このアドレスをクリックすると、具体的にどのようなアクセスがあるのかをかなり色々見ることが出来ます。
トップページより解析しているアドレスをクリックすると、まず最初にアクセス数・ページビューなどの情報を見ることが出来ます。
上記の例は2009/12/30~2010/01/29までの一ヶ月間のデータで、標準で一ヶ月の期間が表示されます。もちろん、この期間は自由に変更することが出来、昨日一日だけのアクセス情報も見ることが出来ます。
セッションというのはユーザー1人1人の事で、見に来た「人数」だと思ってもらえれば結構です。正確には違いますが、今はわかりやすく「人数」としておきます。
その下のページビューとは、「見られたページの数」になります。一人の人がサイト内をウロウロみてまわると、それだけページビューは増えます。
一般的には「アクセスカウンター」というのは、トップーページのページビューの事で、Yahoo!なんかだと一日に10億ページビューを超えます。
単純計算ですが、上記の例だと530人が見に来て、2800ページ見ていると言うことなので、一人あたり約5ページ見てくれている、という事になります。それは平均ページビューという項目で表示されます。
さらにGoogle Analyticsでは、どこからアクセスしてきた人が、何ページ見て、どのくらいの時間サイト内に滞在したかもわかります!
■どの地域から見に来たかもわかります■
Google Analyticsは、アクセスしてきたユーザーのプロバイダー情報などから、大まかな地域を特定し、記録していきます。
上記の例は日本国内だけのデータですが、実際は海外からアクセスがあった場合は、その国を選ぶことも出来ます。大阪高槻道院のサイトはアメリカのボストンや、イギリスのロンドンからアクセスがあった記録も残っています。
この地域情報は、お作りになられたサイトがどの地域の人によく読まれているのかを判断する基準になりますし、当然ながら大阪高槻道院の場合は「大阪」からのアクセスが一番多くなっています。
この地域情報の横に、セッション・平均ページビュー・平均サイト滞在時間などか記載されているように、どの地域から何人ぐらい見に来て、どのくらいサイト内にとどまっていたかわかります。
上記の集計は一ヶ月のデータですが、例えばこれを一日のデータで表示すると、ある地域から1アクセスがあり、その人が40分とか滞在していたときは、道院のサイトをくまなく見てもらえた、というのがわかります。
また新規セッション率というのがあるように、リピーターとご新規さんの割合もわかります。「独り言」などが充実してきますと、徐々に新規セッション率があがる、と思っていただいて結構です(^。^)
■記事別のアクセス数もわかります■
上記の例は、一ヶ月間の総ページビューを分解し、個別のページ別のページビューを表示したものになります。
記事別のアクセス数がわかるため、どの記事が一番読まれているのか、この機能で一発でわかります(=゚ω゚)ノ
上記の例の場合、トップページのアクセスが突出してます。
それは当然で、「最新のお知らせ」はトップページに表示しているため、トップページだけ読めばリピーターは満足するというのもありますし、サイト内部をウロウロして元のページに戻る際に、すぐにトップページに戻ってこれるようにしているからです。
この機能で注目しておいて欲しい事柄は、一番読まれるカテゴリーや記事は常に把握しておく、ということです。
大阪高槻道院の場合、「変化する情報」の主力は「独り言」です。「独り言」はどんどん追加していきますし、ご新規さんを呼び込むための一番重要な機能です。
この「独り言」のページビューが低いと、それだけ書いている内容に興味を持ってもらえてない、という事になりますので、文章の書き方や内容、頻度などを考え直さなくてはいけません。
次に、道院の案内などの「変わらない情報」についても注目しておかなくてはいけません。
上記の例の場合、「道院案内」というカテゴリーが一番見られており、その次に「指導スタッフ」、「見学・入会案内」、そして「よくある質問」と続いています。
上記の例に限っての話ですが、道院の情報を求めてこられた方は、「道院の情報」と「先生」をまず知りたがっていると言うことになります。
なので、道院の情報として掲載する項目には、十分な情報を掲載してください。
地図と修練日時だけちょろっと載せていてもいいとは思いますが、やはり「どうやってそこに行けばいいのか?」というアクセス情報や、近隣の駐輪場・駐車場情報があると、より親切な案内になると思います。
これはテーマパークやその他の商業施設には当たり前にある機能です。少林寺拳法の道院のサイトだからと言って、わかる人だけこればいい、なんていう投げっぱなしのサイト作りは、やはりユーザーの為のサイトとはいえないと僕は思います。
■記事別アクセスを1日に絞って集計すると…■
上記の例は、記事別のアクセス数を一日に絞って集計し、タイトルだけ抜き出してみた物になります。
ご覧になられるとすぐにわかると思うのですが、一日のアクセスというのは「読み物を読みに来た」という人が多くいるのがわかります。
つまり、「独り言」などの記事は、月間で突出したページビューになることは希だけれども、確実に「読み手」がいる、ということになります。
上記の例だと、何故かポスターを貼っていただいている高槻センター街のフルーツ専門店「八百浅」さんの記事がよく読まれています。たぶん、一昨日から八百浅さんにB2というむちゃくちゃでかいポスターを貼ったのと関係があるのかもしれません。
このように、個別記事の解析を期間を変えて見つめ直すことで、どの記事が人気があったのか、どういう情報をユーザーが求めているのかが、大変よくわかるのがGoogle Analyticsの素晴らしい機能になります。
■どの検索サイトから飛んできたかもわかる■
「第05回 検索キーワードを考えよう!」のコラムでも紹介していますが、Google Analyticsには、「どの検索サイト」がつかって、「どんなキーワード」でアクセスしてきたのか、というのがわかる機能があります。
上記は、一ヶ月間の検索サイトからジャンプしてきた比率と、キーワードの概要になります。
上記の例を見てもらうとわかるように、GoogleとYahoo!とで50%を超えています。その次に、ブックマークなど、検索サイトを経由せずに飛んできたダイレクトが続き、Google・Yahoo!・ダイレクトでアクセス数の70%を超える計算になります。
僕が第01回~03回で「GoogleとYahoo!をおさえればOK!」と強調していた理由がわかりますよね?(^。^)
その隣に、検索された「キーワード」の上位5番目までを表示しています。この「キーワード」は「検索サイト別」に表示することも出来ます。
上記はキーワード別アクセス数の明細になります。例では10件までしか表示していませんが、下に表示されている表示件数を500件にすることで、1回しか検索されていないキーワードも表示することが出来ます。
当たり前ではありますが、一番検索されることが多いキーワードは「大阪高槻道院」になります。集計期間を去年の10月からにすると、「少林寺 高槻」が最も使われるキーワードになります。
つらつら見ていくと、やはり「大阪高槻道院」というキーワードでも検索されてきます。
500件ぐらいにまで広げると、「少林寺拳法 下段蹴り」「ホームオブハート」「少林寺 演武 音楽」「インプラント 再利用」「テレンスリー」などというキーワードで検索し、たどり着いた履歴もあります。
このように、検索サイトで用いられたキーワードを知ることで、「記事の内容にどのようなキーワードを含めたらよいか」が非常に具体的にわかります。
「ホームオブハート」「少林寺 演武 音楽」「インプラント 再利用」「テレンスリー」などのキーワードは、あきらかに「独り言」に直接飛んできた事がわかります。
第05回でも書いたことになりますが、「どのようなキーワードで検索されて欲しいか」ということは、「記事」を書く上で大変重要なポイントになりますので、是非Google Analyticsを活用して、検索にヒットされやすい記事をお書きください(^。^)
■どのメニュー・バナー画像がクリックされているかわかる■
この記事を書くのに色々触って今日気がついた機能なんですが、実際のサイトのどの部分がどれだけクリックされたかわかる機能がありました(=゚ω゚)ノ
画像を見てもらうとわかるんですが、リンクが張られているすべての項目が集計対象になっています。
言い換えれば、ユーザーがどの「リンク」をクリックしているかが一目瞭然でわかるようになっており、上記の例を見るだけでも、「道院案内」「指導スタッフ」「会員募集中」「ウェルカムメッセージ」に人気が集まっています。
ウェルカムメッセージの効果、大きいですね!
でも、一番クリックされているのは、
スタッフの独り言 13%
であります(=゚ω゚)ノ
その次に「道院長むけHP講座」で5.9%。
つまり、圧倒的に「変化する情報」のリピーター率が高く、またサイトの中でも重要なポジションを占めている、ということがわかります。
なので、「スタッフの独り言」みたいなところに「日頃の活動がよくわかる記事・写真」をどんどん掲載していくと、「変化しない情報」の「道院案内」なんかよりずっと効果があると思います(=゚ω゚)ノ
■まだまだ色んな機能があります!■
全部書き出すときりがないので、Google Analyticsの紹介は以上にとどめておきますが、とにかく「アクセス解析」をすることでユーザーは道院のサイトに何を求めてきているのか、とてもよくわかります。
道院のサイトを本当に活用すると言うのは、いいかえれば「ユーザーの動向に敏感に反応する」ことだと思います。
そのためにも「アクセス解析」は非常に強力で重要なツールですし、ユーザーを無視した放置サイトにするのは、とてももったいない話だと思いますので、是非道院のサイトを立ち上げた際には、このGoogle Analyticsも導入して活用してください(=゚ω゚)ノ
次回は、第23回 サイトタイトルを飾ってみるです!
前回は、第21回 外観デザインは外注しています!です!