■修練レポ■ 2015年3月度少林寺拳法教室お疲れ様!
このところ、三月なのに大雪が降ったり、急に暖かくなったりして、体調崩しそうな気候が続いてますねぇ。
気象予報士に言わせれば、この寒暖の差が激しい日が続くのが春の訪れみたいですが、もうちょっと穏やかに春が来ないのかと(笑)
さて、そんな三月上旬な感じなんですが、先週末は少林寺拳法教室の開催日でした。
今回は大阪高槻道院が担当月という事もあり、少年・一般共に全員集合出来るように予定を調整してくださいねっ!(=゚ω゚)ノと声かけしていたのもあり、50人くらいは拳士が集まっていたんじゃないでしょうか(^^)
最初の一時間は少年部&高槻市民の一般方を対象とした少林寺拳法教室なので、剛法の基本等々を。
最近毎月高槻市民の一般の方が参加しているので、広報の月刊誌化の影響は大きいですねぇ(^o^)
来年からは、参加費も無料になるので、もっと参加される方が増えるといいですね。
剛法の基本が終わったところで、昇級試験組とそれ以外に分かれ、引き続き修練を行いました。
まぁ色々やったんですが、テーマとしては「後ろに下がらずに、連攻を行う」って感じかなぁ。
自由乱捕りやらせると、すぐに後ろに下がっちゃう子達が多いので、「攻撃 → 体捌きで避ける → 前に入って連攻」みたいな、攻撃パターンを、色々なコンビネーションで一般相手にまずは修練しました。
その後、それが実際に使えるかどうかを確認するために、自由乱捕りをやってもらったんですが、なかなか難しいですねぇ。
気の優しい子は、どーしても後ろに下がる&反撃しない、のドツボに陥るので、元気な女の子にボコボコにされたり( ̄▽ ̄;)
心の強さって、負けない心も大切ですが、自分に自信を持って、相手に臆さないという胆力も大事ですよね。
少年の時間が終わったところで、後半は一般の修練を。
今回は教室の開催日前に、今大学拳法部で活動している元大阪高槻道院の拳士に本部合宿で聞いた事を質問したところ、「本部で新井会長が三角形がなんとかっていう指導を受けました」という回答が返ってきた。
「意味はわかった?」と聞いたところ、「さっぱり」という返事が返ってきたので、じゃあもうちょい丁寧にそれを今回の教室でやろうか、という事になり、今回のテーマは「三角技法」について。
三角技法というというと、神戸の森道基先生が提唱した柔法の理論になるわけですが、この数年本山の講習会や道院長研修会でも、新井会長が何度も口にしている技術テーマでもある。
実際に本山で新井会長に手を取ってもらい、何度もぶん投げられたので、身体でどんな感じで投げられるかはしっかり覚えているのは覚えている。
最近本部が出したDVDにも、この理論を応用した技術についても収録されているので、本部としてもしばらくはこの理論を広げていこうという意欲があるのだろう。
森道基先生本人が解説している動画はYouTubeとかにアップされているので、理論を目で見て確認する事は出来るけれども、問題はなかなか再現できない&言っている意味がわからない、ってところですよね。
今回はあくまでも新井会長が実際に指導していた内容を踏まえて、それと同じ事を、丁寧にやってみる、というのに注力しました。
今回僕が思う三角技法を理解するために必要な事柄は、「巧者がどのような形で投げられるのか、を巧者自身が理解する事」。
ようするに、守者側の指導はいっぱいされるけれども、実際に投げられる方が指導されている風景は、映像ではアップされていない、あるいは講習会でもほとんど指導されないっていうこと。
守者の技術は頭で理解できても、巧者の方がどんな風に投げられているのかを理解していないので、お互いに歯車が合わず、何回やっても上手くいかない、なんていうドツボにはまりやすいのが、この理論の修練の問題点。
なので今回の教室の一番最初にやったのは、「三角技法で投げられたときの巧者の形(受身)を、巧者が自分一人で再現できるようになるまで、ひたすら受身を行う」というところから始まりました。
これは飛び受身の修練にも似ていますが、綺麗に飛んでみせる事が目的ではないので、やり方は似ていても、最終目的が全然違う修練になります。
最初にこれを結構時間を割いてやってから、具体的な三角技法(FD)の解説をし、秘密道具を使いながら、修練を続けていったところ、教室の終わり際には、何となく皆さん理解してもらえたみたいです(^^)
色んな技術に応用できるという例を挙げても、すぐにある程度使いこなしていたので、今回の修練のテーマを忘れずに、これからも道場内で再現するのを繰り返していけば、きっと自分の技術として身につくんじゃないでしょうか(^_-)-☆
さて、今回の大阪高槻道院が担当月の少林寺拳法教室はこんな感じでしたが、次回6/14(日)はまた違うテーマに取り組んでいきたいと思いますので、皆さん次回も出来るだけ参加してくださいねっ(=゚ω゚)ノ
(北野)
■修練レポ■ 1月度少林寺拳法教室&小教区講習会お疲れ様!
今日は久しぶりに本格的な雨から始まった1日ですねぇ。
鼻づまりもひどいし、喉もちょっとヒリヒリするし、風邪かな(-ω-;)うぅ
さて、本題。
1/11(日)は少林寺拳法教室の開催日でした(^^)
今回も昇級試験を受けに来た拳士や教室に参加した拳士、高槻市の広報を見て参加してくれた一般市民の方など、たくさんの方が芝生町の総合体育館に集まって、寒い中でも一生懸命修練に励んでいました。
最近は、毎月何人かは一般市民の方が参加なさっているので、高槻市の広報が月一の冊子状になった影響は結構あるみたいですねぇ。
やっぱり、みんなが知っている場所で行う少林寺拳法教室は、参加しやすいんでしょうね(^_^)
同じ日に高槻・茨木小教区の定例講習会も開催されました!
今回は高槻市少林寺拳法連盟理事長で、大阪高槻道院の初代道院長 田邊眞裕先生をお招きしての、技術&講義の講習会でした。
技術は柔法の基本的な四つの形を確認しつつ、最後の方には田邊先生がノッてきたのもあって、柔道技からの抜身なども行いました。
あれですね、柔道経験者があまりいないのもあって、そもそも柔道技がかけれない(笑)
こういうのを見ると、少林寺拳法の技術の修練だけに偏っていてはいけないんだなぁと思いましたねぇ。
昔の少林寺拳法の先生方は多くは柔道経験者だったりしますが、今の少林寺拳法の拳士は、他の武道・格闘技を経験せずにそのまま少林寺拳法の門をたたいているので、少林寺拳法の事しかわからない人が多くなってきてますよね。
今回の講習会でやった事は、道院に持ち帰って何回も復習しないとね。
個人的に足払い系の技術はちょいちょい指導してますが、寝技系のはしてないもんなぁ。
講義の方はというと、話があっちこっち飛びまくったので、何がテーマというのがはっきりしてないんですが、基本的には前回から引き続き田邊先生がまとめたレジュメのなかなから、拳の三要や三訓をとりあげて、そこから派生して昭和史などについてまで話が及びました。
最後の方は、当日配布された新しいレジュメに書いてある、「国家神道」についての考察と、開祖宗道臣先生の解釈についてのお話でした。
「国家神道」については、個人的に田邊先生から色々お話を伺ったり質問したりしているので、だいたいのお話はわかるんですが、今回のレジュメが貴重なのは、開祖が実際に「靖国神社」について言及している法話がまとめられていた事ですね。
開祖法話自体はテープで販売されていた事もあるので、いくつかは手元にありますが、特定のテーマについてお話しした事をまとめたレジュメというのは、初めて手にしたかも知れません。
リライトを全部読んで抜粋すれば他のテーマでも同じようにレジュメを作れるんでしょうけど、何せリライトが全て手元にあるわけではないので、それもなかなか難しいですよね。
そういった意味で今回の講習会は、これから金剛禅について深く学んで行くにあたって、どういう着眼点が必要かのヒントがたくさん詰まっていたと思います(^_^)
(北野)
■修練レポ■ 12月度少林寺拳法教室お疲れ様!
少し報告が遅れましたが、12/14(日)は高槻市少林寺拳法連盟が主催する、少林寺拳法教室の開催日でした。
この日は非常に寒い中、たくさんの拳士が参加してくれました(^^)
少林寺拳法教室の前半は基本練習を行い、中程は受け身などの修練をしていたようです。
体験に来ていた一般市民の子達も混じって、一時間という短い時間ではありますが、みんなで楽しく修練に励んでいました(^O^)
少林寺拳法教室の前半が終わったところで、一部の拳士は会場後方にて昇級試験を受験していました。
色々と指摘される事も多かったようですが、なんとか受験した拳士はみんな合格できたみたいで、何よりでした(^^)
高槻市少林寺拳法連盟が主催する少林寺拳法教室は、高槻市より依頼を受けて開催している少林寺拳法の教室で、一般市民の方も自由に参加して頂く事が出来ます。
高槻市の広報が月一回の冊子状になってから、手元に広報を残している方が多いのか、最近の教室は毎回一般市民の方が参加してくれています(^^)
参加して頂いた方には、高槻市少林寺拳法連盟より高槻市にある道場の紹介もおこなっています!
少林寺拳法教室に参加して雰囲気をつかめたら、今度はお近くの道場まで来て頂ければ、より深く少林寺拳法について知る事が出来ると思いますよ(^_-)-☆
JR高槻駅、阪急高槻市駅に一番近い道場をお探しの時は、大阪高槻道院までお問い合わせください!
(北野)
■修練レポ■ 11月度少林寺拳法教室お疲れ様!
11/9は高槻市少林寺拳法連盟が主催する、少林寺拳法教室の開催日でした(^_^)
天気は結構微妙な感じで、雨が若干降っていましたが、昇級試験を受ける拳士と、教室に参加する拳士が、芝生町の総合体育館に集まって修練に励んでいました。
今回も高槻市の広報を見て体験に来られた方が六名ほどおられ、初めて体験した少林寺拳法を楽しんでおられました(^O^)
先月も同じぐらい一般の方が参加なさっていたので、高槻市の広報が冊子に変わった効果というのは、結構あるみたいですねぇ。
日曜日の教室の担当は中野先生だったんですが、今回は大阪高槻道院から昇級試験を受ける拳士が非常に多かったため、試験官の先生が足りず、急遽僕が教室を担当しました。
逆小手をやって欲しい、というリクエストがあったので逆小手の基本的な動作、技の理論なんかを分解しながら説明していったんですが、あれですね、そもそもどういう倒れ方をするのか、よくわかってない子がチラホラ。
倒れ方がわからないので、変な風に耐えちゃう。
耐えるから痛いままだし、技をかける方も、いつまでたっても上手くなった気がしない。
悪循環ですよね。
少林寺拳法の技術には、一つ一つ「何故倒れるのか?」「何故効果があるのか」といった理論があります。
その理論から外れて、適当に修練していても、上手くなるのにものすごく時間もかかるし、お互いに痛い思いもする。
場合によっては、怪我もしますよね。
だから、いつも道場の中では口を酸っぱくして、「てきとーにやるな! 一つ一つ丁寧にしろ!」と言ってますよね。
少林寺拳法の修練は、「出来た!」を体験し、達成感を繰り返す事で、高みに登っていくという仕組みがあるわけですが、「出来た!」を体験するためには、人の話をちゃんと聞いて、実行するという行動が必要。
言い換えれば、少林寺拳法の修練を繰り返しやって、技が上手になるという事は、同時に人の話をちゃんと聞いて、正確に理解し、行動に移す事が出来るようになる、という事。
ただ単に、技をなぞって、なんとなく出来ている風になることとは、全然違うんですね。
今回昇級試験を受けた子たちも、色々と試験官の先生から注意を受け、その場で追試を受けた子もいれば、次の昇級試験を受験するための課題を与えられた子もいました。
言われた事をちゃんと聞いて、理解して、行動に移していけば、少林寺拳法の昇級試験なんていうのは、そんな難しいものでもないので、是非これからもあきらめる事なく、自分に出来る事をしっかりと取り組んでいってもらえればと思います(^_^)
(北野)
■修練レポ■ 2014年10月度少林寺拳法教室
5日の日曜日は、高槻市少林寺拳法連盟が主催する少林寺拳法教室の開催日でした。
今月の担当は、四ヶ月ぶりのうちの担当月ということで、いつものように一般も少年部も全員参加出来るようにヨロシクお願いします(=゚ω゚)ノと声かけしたのもあって、60人ぐらい参加してくれました(^o^)
今回は他道院の拳士もそこそこ集まっていたし、台風が来るといわれていたにも関わらず、一般市民の方も5名ほど体験参加してくれていたので、全体としては80人近くが集まっていました。
外は結構寒かったんですが、さすがに柔道場にこれだけの人数が集まると、暑いのなんの( ̄▽ ̄;)
今回の教室は、一般と少年部が混じっての修練だったので、「背の高い大人を相手にする時は」というテーマで、主に下段に対する攻撃の修練が中心となりました。
子供達に「大人が相手なのだから、遠慮無く修練するように」と言ったところ、まぁー容赦ない(笑)
普段は子供同士なのでお互いに遠慮しているところもあるし、無茶をしたら僕が怒るので、突いたり蹴ったりするのも控えめになるんですが、今回は「そんな気遣い無用」のもと、全力で突く・蹴る・引っ張るをやってもらいました。
それを受ける大人は、当然ぼやっとしていたら、あっという間に身体を持ってかれるんですよね。
こういう指示をすると、子供はある意味全力でぶつかってきてくれるので、大人の方も普段気を抜きがちな攻撃に対する受けとか鈎手とかを、やっぱり相手に合わせて、自分の体勢が崩れないように対処しなくちゃいけないですよね。
子供は自分の突き蹴りを力一杯やる事が出来るし、大人は普段以上に気を遣いつつ、技術レベルを上げなくちゃいけないので、結構いい感じに修練出来たんじゃないかと思います(^o^)
前半の一般と少年の混合修練が終わった後、今度は一般だけで行う修練に移りました。
今回は前半の「下段への攻撃」というのを柔道場ならではの技術修練にステップアップ。
テーマとしては「足払い各種」という感じでしょうか。
少林寺拳法の科目表には「足払いの研究」という項目があるのに、意外と道場ではやらないんですよね、足払い。
板の間で修練しているので、こけると危ないというのもあるだろうし、そもそも「柔道技」としての足払いを想定している所もあって、道衣を握った状態からの足払いの修練をしたりします。
今回は柔道場での修練なので、多少転んでも大丈夫だろうと言うことで、剛法の攻撃に対する足払いを中心に行いました。
剛法の攻撃に対する足払いって、綺麗に決まると頭を思いっきり床に打ちつけかねないので、危ないと言えば危ないんですが、空手なんかでは普通にやっている攻撃でもありますよね。
少林寺拳法の拳士が不用意に足を踏み出して攻撃をするのは、剛法で足払いされる可能性を無視しているからで、今回の修練は不用意に踏み込むと、危ないよっ、っていういい経験になったんではないでしょうか(^^)
そんなこんなであっという間の二時間でしたが、皆さん新鮮な修練が出来たでしょうか?(^_-)-☆
次回のうちの担当月は2月!
めちゃくちゃ寒い時期の教室なので、暖かくなるようなメニューを考えますので、次回も楽しみにしてくださいねっ(=゚ω゚)ノ
(北野)
関連団体での活動について
少林寺拳法は、「宗教」、「武道」、「教育」など、それぞれの観点から少林寺拳法という共通のツールを使って、「人づくりによる国づくり」を目的に活動しています。
少林寺拳法の多様性をより一層深くご理解いただけるよう、このカテゴリーでは、「金剛禅総本山少林寺」としての活動以外の活動についてをまとめ、掲載しています。
SHORINJI KEMPO UNITYについて
1947年に、宗道臣が社会に役立つ人づくりを目指し、「教え」と「技法」と「教育システム」を兼ね備えたものとして創始した、流派のない”世界で一つの少林寺拳法(SHORINJI KEMPO)”を、今後も守り、正しく普及し発展させることを目的に、2003年11月に有限責任中間法人少林寺拳法知財保護法人として設立されました。
2006年に有限責任中間法人SHORINJI KEMPO UNITY に名称変更、2008年には一般社団法人に移行し、少林寺拳法の知的財産を保護するとともに、有効活用を行うための事業、また、少林寺拳法の普及・発展に貢献する団体などに対する支援事業などを行い、人づくり運動をサポートしています。
公式ホームページ: https://www.shorinjikempo.or.jp/unity/
■修練レポ■ 2014年6月度少林寺拳法教室
8日の日曜日は、高槻市少林寺拳法連盟が主催する少林寺拳法教室の開催日でした。
今月の担当は北野と言うことで、出来るだけ全員参加して下さい!というかけ声の下、50名ほどの拳士が集まってくれました(^o^)
もう少し涼しいかなぁと思っていたんですが、先週の大会と同じくらいお天気に恵まれ、大変暑い中本当にご苦労様でした。
最近でこそハイクラスとかが始まったのもあって、一般部と少年部がお互いに交流する機会が増えてきましたが、それでもやはり少林寺拳法教室ほど、全員が一緒になって修練出来る場というのはなかなかないですよね。
というか、根本的に一般部と少年部が同時に修練出来るほどのスペースは、市民体育館ぐらいしかないですし( ̄▽ ̄;)
大人も子供の拳士だけでなく、保護者の方も混じって修練したり、会場の後ろでは昇級試験も実施されていたりと、色んな人たちが一緒になって楽しく修練出来るのは、活気があっていいなぁと思いました(^O^)
前半の少年部を交えた全員での修練が終わったら、後半の時間は一般部だけでの修練を開始。
前回の一月は剛法からの足払いなどを中心にやったので、今回はまた雰囲気を変えて送りの手で握る羅漢拳の技術を中心に修練。
会場の後ろの方では昇級試験が終わった高槻と茨木の先生達が、楽しそうに色んな技術をやっていたようです(^^)
六月は市民大会と続けて少林寺拳法教室があって、なかなか忙しい月初でしたが、最終週には大阪府民大会!
出場する拳士は、来週からの特別修練日をしっかりと活用して、精一杯頑張って下さいねっ(=゚ω゚)ノ
それが終わったら、夏恒例のバーベキュー大会!ヽ(゜▽、゜)ノ♪
今年もみんなで参加して、夏の思い出にしましょうねっ(^_-)-☆
(北野)
■修練レポ■ 第33回高槻市民少林寺拳法大会お疲れ様!
今年は冷夏といわれているけれども、梅雨入り前の6/1はものすごく晴れていて、連日三十度を超す真夏日な感じの一日でした。
そんな暑い中、高槻市少林寺拳法連盟が主催する第33回市長杯高槻市民少林寺拳法大会に参加した皆さん、本当にお疲れ様でした!
今年の少年部の団体演武は、メンバー数をギリギリで作成していたため、一人でも欠場者が出ると一班丸ごと欠場になるところでしたが、当日はお休みする拳士もなく、無事全員出場することが出来ました(^^)
また、大会に参加しない一般部の拳士も、何人か応援&スタッフとして参加してくれてくれました(^O^)
大会で録画した映像は、DVDにして皆さんに配布しますので、楽しみにしておいて下さいねっ(=゚ω゚)ノ
■その他の、2014年6月1日 第33回高槻市民少林寺拳法大会の写真ギャラリーはこちら■
去年に引き続き、少年部の拳士はよっぽどの理由がない限り、全員が参加するように、という事もあり、ほとんどの拳士が頑張って出場しました(^^)
四月から大会に向けて二ヶ月間、少しずつレベルを上げていきながらの修練が続き、五月に入ってからは通常の修練日以外の修練日も増え、拳士だけでなく保護者の皆さんも、本当に大変だったかと思います。
大会直前の最終修練日でもお話しましたが、大会は自分の修行の成果が評価される場ではありますが、その結果が少林寺拳法の修行の優位性を示す物ではありません。
大会の結果というものは、大会直後の修練の時にもお話ししたように、一人の審判が一点多く点数をつけるだけで、賞状がもらえたりもらえなかったりする程度の差だったりします。
そのわずかな差の事を悔やんでも仕方がなく、本当に大切なことは、そこに至るまでの経緯を自分で評価できるかどうか、大会の結果を踏まえて、これから自分でどうしていけば良いかを考える事。
まずは一生懸命やる事は全力で取り組んで、さらに自分自身が自分の成長を信じることが出来なければ、結果として大会でも高い評価を評価を受けることは出来ないですよね。
今年は高槻市民大会の後に大阪府民大会が開催されます。
大阪府民大会の出場者は、僕が事前にそれ相応のレベルに達しているだろう拳士を選んでエントリーしています。
今年の大阪府民大会の出場者を選んだ段階では、彼らがそこまでのレベルに達していたとは言えなかったですが、市民大会に向けての取り組み方を見て、ものすごく成長したように思います。
結果として、市民大会でも予想をしていない結果を得ることが出来ました。
嬉しいですね、こういう成長は(^^)
大阪府民大会出場者は、まだひと月ほど大会ムードが抜けないかと思いますが、最後の最後まで自分にやれることは一生懸命やって、多くの拳士の応援と支えを頂きながら、大きな大会を乗りこえていって頂ければと思います(-人-)合掌
とはいえ、大部分の拳士は市民大会が終わって、ほっとしたと思います(笑)
そりゃそうだろうなぁ、二ヶ月間ひたすら大会とはうんたらかんたらと言われ続けて、拳士同士がお互いに評価し合って、班別で競争させられて。
お休みするのもままならず、時間延長はあたりまえで(笑)
道院は学校の部活ではないので、基本的には普段の修練であれこれ強制することはありませんが、この時期だけは別ですよね。
まぁ、一年のわずか二ヶ月だけでもこういう時期があってもいいじゃないですか。メリハリですよ、メリハリ(^_-)-☆
さて、市民大会が終わったばかりですが、早速次の日曜日には同じく高槻市少林寺拳法連盟が主催する少林寺拳法教室が開催されます(=゚ω゚)ノ
まだ何をやるか全く決めていませんが、もし良かったら拳士だけでなく、保護者の方やお友だちも交えて、一緒に楽しんでみませんか?(^O^)
一般人の方がそれなりにいるようでしたら、一般人の方が楽しめるメニューをやってみようと思いますので、是非遠慮せずに参加してみて下さいねっ(屮゚Д゚)屮 カモーン
あと、7/13(日)のバーベキュー大会2014のご案内も始まりました(=゚ω゚)ノ
市民大会の打ち上げパーティーみたいなもんなので、こちらも一人でも多くの方の参加をお待ちしております(-人-)合掌
■その他の、2014年6月1日 第33回高槻市民少林寺拳法大会の写真ギャラリーはこちら■
(北野)
■修練レポ■ 2013年10月度少林寺拳法教室
昨日はさわやかな秋晴れ…って、レベルじゃないぐらい暑かったんですけどっっ( ̄Д ̄;)ハァハァ
いや、先週あたりから涼しくなってきていたので、今月の少林寺拳法教室は涼しい中、気持ちよく出来るかなぁと思っていたら、暑いのなんの( ̄▽ ̄;)
今回は北野で、前回は5月でしたが僕が不在だったので全員集合せず、その前は1月だったので、全員集合しての教室は9ヶ月ぶりという感じでした(^^)
今回は、茨木市の大会とかぶっていると言うこともあり、昇級試験もなく、他道院の先生もいらっしゃらなかったので、実質的には大阪高槻道院の特別修練日といった感じでした。
なので、いつも見ている保護者の方達にもちょっと参加してもらっての、少林寺拳法を応用した簡単な護身術入門、といった内容で教室を開催しました。
護身術といっても、反撃も含めて護身する技術もあれば、相手を制して動けなくする技術もあります。
昨日は、普通の私服で来られていた保護者の方ばっかりだったので、突いたり蹴ったりするような技術はせずに、相手から離れるための「抜き手」を中心とした修練となりました。
普段子供達が道場でやっている姿を目にはしていても、いざ自分が手首を捕まれると、どう抜いたらいいかわからなかったりしますよね。
昨日やった技術は、少林寺拳法の技術の応用なので、非常に簡易でやり易いやり方しか指導できていませんが、それでも知らないよりは知っておいた方が、少しでも変な相手から逃げる、という事につながっていくのではないでしょうか(^o^)
たまには、こういった形でみんなで一緒にやってみる、というのもいいですよね(^_-)-☆
昨日の修練のこと以外でも、こういったときにどうしたらいいの?とかいう疑問がありましたら、遠慮なく道場で聞いてみてください。
子供達と一緒に少林寺拳法の技術に触れる機会が多くなれば、お家に帰ってからも子供達と一緒に修練出来たりもしますしね(^_-)-☆
さて、少林寺拳法教室の次のイベントは、10/18(金)の達磨祭です!(=゚ω゚)ノ
今回は少年部を対象とした、精勤賞の授与式を入門式の前に執り行います!
時間が遅くならないように、精勤賞の授与式は少年部の修練の時間帯に行います。
今回の精勤賞の授与から、賞状と記念品も授与しますので、受賞者の方は当日はお休みしないようにしてくださいねっ!
受賞者の方達につきましては、今週末か来週の頭に個別に連絡しますので、連絡がありましたら18日はお休みしないように、どうぞヨロシクお願い致します(-人-)合掌
(北野)
世界大会の動画をアップ(その他各国)
8/25の午後から出場したその他各国の拳士の演武です!
個人撮影のムービーなので、ブレ・被写体の偏りなどがありますが、雰囲気は十分伝わると思います(^^)
■ 2013少林寺拳法世界大会 in Osaka,Japan 組演武 イタリア ■
■ 2013少林寺拳法世界大会 in Osaka,Japan 組演武 フランス ■
■ 2013少林寺拳法世界大会 in Osaka,Japan 組演武 ロシア ■
このほかにも、
を公開してます(=゚ω゚)ノ
(北野)
世界大会の動画をアップ(インドネシア)
8/25の午後から出場したインドネシアの拳士の演武です!
個人撮影のムービーなので、ブレ・被写体の偏りなどがありますが、雰囲気は十分伝わると思います(^^)
■ 2013少林寺拳法世界大会 in Osaka,Japan 組演武 インドネシア1 ■
■ 2013少林寺拳法世界大会 in Osaka,Japan 組演武 インドネシア2 ■
■ 2013少林寺拳法世界大会 in Osaka,Japan 組演武 インドネシア3 ■
■ 2013少林寺拳法世界大会 in Osaka,Japan 団体演武 インドネシア1 ■
■ 2013少林寺拳法世界大会 in Osaka,Japan 団体演武 インドネシア2 ■
■ 2013少林寺拳法世界大会 in Osaka,Japan 団体演武 インドネシア3 ■
このほかにも、
を公開してます(=゚ω゚)ノ
(北野)
世界大会の動画をアップ(模範演武、テーマ演武)
世界大会の様子は、9/8(日)12:00からサンテレビにて放送されますが、せっかくなので個人的に撮ってきたムービーをアップします!(=゚ω゚)ノ
個人撮影のムービーなので、ブレ・被写体の偏りなどがありますが、雰囲気は十分伝わると思います(^^)
※一部のムービーは使用されている楽曲の問題で、携帯・スマートフォンなどで再生ができません!
ですが、Yahoo!の動画検索で検索して表示されたサムネイルからは再生できました(=゚ω゚)ノ
■ 公認デモンストレーションチーム – 防具演武 – ■
■ 公認デモンストレーションチーム – 家族演武 – ■
■ 公認デモンストレーションチーム – 運用法 – ■
■ 公認デモンストレーションチーム – 組演武 – ■
■ テーマ演武 – 全体 – ■
■ テーマ演武 – 中央アップ – ■
■ テーマ演武 – 大将戦 – ■
■ テーマ演武 – 調和 – ■
■ テーマ演武 – フィナーレの後に – ■
■ 今宮高校ダンス ■
このほかにも、
を公開してます(=゚ω゚)ノ
(北野)
世界大会お疲れ様でした!
土曜、日曜日とあいにくの天気(というか、日曜日は時間帯によっては大阪市内が水没するぐらいの雨だったようで( ̄▽ ̄;))の中、世界大会に出場&スタッフ&観戦に来た皆さん、本当にお疲れ様でした!
大阪高槻道院からは、テーマ演武に出場した方が三名おり、皆さん八月に入ってから、急遽設定された修練日に参加したり、あるいは他道院での自主的な修練会に参加したりして、何とか大阪で開催される世界大会を盛り上げようと、頑張ってくれました(^^)
僕も当日はテーマ演武に出場するということもあり、8時前には奥さんと二人で会場に向かったんですが、もうね、開場前の時間帯に着いたはずなのに長蛇の列!( ̄▽ ̄;)
雨の中はいるのもなかなか大変でしたが、何とかほどほどの席に座ることが出来て一安心。
カメラを奥さんに託して、開会宣言だけ聞いて、速攻サブアリーナに移動。
基本ほとんど席にはいなかったので、世界大会を見に来ていた大阪高槻道院の人たちに一人も会うことが出来なかったんですが、どのくらい来られてたんだろうなぁ?
ということで、世界大会も終わったわけですが、観戦なさった方はどんな思いで見られたのでしょうか(^^)
世界22カ国から拳士が集まり、お互いに自分たちが一生懸命頑張って来た成果を発揮し、国境を越えた親睦を図る。
僕は直接外国の拳士と話す機会はなかったですが、アリーナに移動する途中で沢山の外国拳士とすれ違った際、合掌礼をすると向こうも笑いながら合掌礼で返してくれる。
言葉じゃないんですね、これは。
中には、観戦中の態度がよくなかったとか、色々問題もあったかとは思いますが、それでも世界大会が終わった後のアリーナでの拳士の喜びようを見ていると、頑張ってやってきてよかったな、と僕は思います(^o^)
少林寺拳法の修行を何のために続けるのか。
世界大会の観戦を通じて、自分なりにまた新しい目的を見つけることが出来たのであれば、悪天候の中でも願って観に来た意味はあったと思います(^_-)-☆
次の開催地はアメリカ!
てか、都市名の発表がなかったんで、どこの都市で開催するのかよくわからないですが、とりあえずアメリカで開催です(=゚ω゚)ノ
今回仕事や学校行事で世界大会を観に来ることが出来なかった方も、9/8(日)の12:00からサンテレビで今回の様子が放送されます!
また、たぶん本部からもDVDが発売されると思うので、発表になったら告知しますねっヽ(゜▽、゜)ノ♪
(北野)
■修練レポ■ 第32回高槻市民少林寺拳法大会お疲れ様でした!
昨日は梅雨のさなかということもあり、雨こそ降りませんでしたが蒸し暑い中、第32回市長杯高槻市民少林寺拳法大会、お疲れ様でした!
今年も昨年同様観客席は大会の応援に来ていただいたご家族やお友達で一杯で、暑い中立ったまま大会をご覧いただいた方も多くいらっしゃったみたいで、拳士だけでなく保護者の皆様も本当にお疲れ様でした。
今年の大会は、エントリーの時期が早かったのもあり、大会が近づくにつれ予定が合わなくなって、大会に参加できなくなった拳士も何人かいらっしゃいましたが、大阪高槻道院からは49名+4名の拳士が参加し、お休みした拳士の分まで皆さんが頑張ってくれたと思います(^O^)
大会で録画した映像は、DVDにして皆さんに配布しますので、楽しみにしておいてください!(=゚ω゚)ノ
■その他の、2013年6月9日 第32回高槻市民少林寺拳法大会の写真ギャラリーはこちら■
今年の大会は、四月入門の拳士を含めて少年部の拳士は全員が参加しました!
昨年と今年の修練風景を思い比べてみると、昨年よりも今年の大会の方が自主的に修練をしている拳士が本当に増えたように思います。
たとえば、大会の修練最終日にだった6/7(金)の少年部の修練は、白・黄色帯さんたちの仕上がり具合を確認するにとどまり、あとは大会の諸注意を説明して修練が終わりました。
通常であれば、もっと修練をした方がよい拳士は指名して残って補講をするのですが、あえて最終日は補講組を指名せず解散を指示したにもかかわらず、かなり沢山の拳士が自主的に残り、いつもより遅くまで自分たちで修練していました。
この自主的な行動は、昨日大会が始まる前も続いており、早く体育館に来て、僕やその他の黒帯の先生達がいなくても、自分たちで相談し、評価し合いながら、集合の号令がかかるギリギリまで一生懸命修練していました(^^)
それだけの思いがあるせいか、普段の修練では小さな声しか出していなかった子達も、大会本番になるとずいぶんと立派な気合いを出していたりして、意識が変わると、行動も変わると言うことが、本当によく伝わってきた市民大会だったと思います(^O^)
一方一般部の方はといえば、やはりそれぞれに仕事や学校、その他の理由などで毎回の修練に参加できない中、それでも自分にできる限りの事を一生懸命やって、今回の市民大会への参加となりました(^^)
特に団体演武は、当初予定していた中学生組・色帯組の班が、怪我や修練に集中して参加する事ができないなどの理由もあり、出場を断念。
残った黒帯組の班も、五月に行われた府民大会のあとの打ち上げで、食あたり(集団食中毒?)を全員がおこし、団体演武をつくりはじめてすぐ、ほとんどのメンバーが修練に参加できないという事態が起きました。
それでも5月に転籍してきたシンゴなどの力をかり、なんとかこの事態を乗り切った皆さんの団結力は、素晴らしいと思います(^^)
少林寺拳法の大会だけではありませんが、「大会は参加することに意義がある」という事を良く耳にします。
僕は、「ただ参加するだけ」では意味はないと思っています。
大会に参加するまでの「過程」で、どれだけ自分自身で意思を強く持ち、客観的に自分を見つめられるかどうか、が大会に参加する意義だと考えています。
大会では審判に評価もされますし、採点もされます。
採点される以上、順位付けも行われます。
ですが、この順位はあくまでもその時点での他との比較でつけられたものであって、来年になればまた環境が変わり、順位は変動します。
大会に参加する過程の中で、自分自身が変化したことに気づき、それを自信へと変えて次へつなげていく事が大切で、大会で金メダルを取ることが大切なのではありません。
そういった意味で、大会でメダルを取ったら燃え尽きてしまうような事になってはいけないと思います。
大会は日々の修行の通過点。
賞をもらおうともらうまいと、自分が納得し、反省し、成長していってもらえれば、僕は大会に参加したことに大いに意義があると思います(^O^)
さて、市民大会も無事終わりましたので、次は市民大会の打ち上げも兼ねた7/15(祝)のバーベキュー大会2013です!(=゚ω゚)ノ
申し込みは始まっていますので、参加してみる予定の方は席の確保もありますので、申し込みはお早い目に!
最後に、なんとなく大会のスナップショット載せてみます(=゚ω゚)ノ
■その他の、2013年6月9日 第32回高槻市民少林寺拳法大会の写真ギャラリーはこちら■
(北野)
中高年からの武道のススメ2012
どの武道団体でも同じ傾向があると思うんですが、新しく武道を始めようというのは、小学生の子たちが圧倒的に多く、それに続いてクラブ活動でやり始めるというパターンが続く。
大学を卒業すると、そもそもスポーツから縁遠くなる人が多く、実際22歳以降の色んな世代の人たちの話を聞いても、今でもスポーツを続けているというのはあまり多くはない。
理由を聞いてみると、「時間がない」というのが一番で、それに続いて「友達がいない」、「お金がない」とくる。
確かに、スポーツを続けるにしても、まずスポーツをやる「時間」が絶対に必要になる。
そんな感じで大学卒業後スポーツから離れていって、結婚をし、子育てをし、という感じになってくると、ますます時間がなくなり、30代40代でスポーツをするとなると、かなり時間のやりくりに真剣に取り組まないと、継続して行うのは難しい。
ところが、子育てが一段落して、時間に余裕が出てくる50代ぐらいになってくると、一転してスポーツをやる余裕が出てくるのか、スポーツジムにも社会人テニスや社交ダンスサークルなどにも、結構この年代の人が増えてくる。
夕方モカのお散歩をしていても、この年代の人がランニングをしていたりする姿をかなりよく見かける。
複数連れもってウォーキングしているおばさんたちも結構いる。
スポーツと言えば若い人のイメージが強いけれども、実際にやれる条件が揃うのが中高年世代と、イメージと実態にギャップがあるのが、今の世の中なんだろう。
こういう状況を考えると、じゃあ中高年の方たちに向いているスポーツは何だろうか?
■中高年の方がスポーツを選ぶときのポイント■
そもそも中高年の人たちが熱心に運動に取り組む目的は、「運動不足解消」「健康維持」のこの二点だ。
中には競技スポーツに興味を持たれて、タイムを競うようなスポーツを頑張られる方もいらっしゃるけれども、多くの方はスポーツの結果よりも、楽しんでスポーツをやりたいと思ってる方が多い。
じゃあ実際にどんなスポーツが良いのかと言えば、僕は以下の運動が含まれるスポーツがいいと考えています。
1.足を上げる運動がある
2.肩を大きく動かす運動がある
4.何かを握る動作がある
3.持久力をそれほど要求されない
まず1番目について。
ウォーキングなどは足を上げるというよりは、前に踏み出すという運動ですよね。
ここで言う足を上げるというのは、階段を上るなど、膝が一定以上の高さにまで上がる運動のこと。
足の筋肉は体全体の筋肉の中でも非常に分量がおおく、この筋肉が衰えることは、そのまま体全身が衰えることに繋がります。
足の筋肉は、「あげる」「しゃがむ」の二つの動作に重量を加えることで鍛えることが出来るわけですが、中高年の方たちは重量は自分の体重分あれば十分なので、基本的には「足を上げる」「しゃがんで立ち上がる」という動作が繰り返される運動が、体力の低下を防いでくれます。
2番目の「肩を大きく動かす」というのは、手を伸ばして肩より高く手を上げるということ。簡単に言えば万歳などの動作のこと。
これは四十肩などを経験なさった方はよくわかると思いますが、肩が固くなり手があがらなくなると、自然と前屈みになり、重心が前に前に傾いてきます。
重心が傾くと、1番目の「足を上げる」という事が出来なくなり、結果として体力の低下に繋がります。
言い換えれば、肩をしっかりを動かし、何歳になってもしっかりと腕があげられるということは、非常に重要な要素となります。
3番目は「握る」ということ。
人間を含めた霊長類は、「握る」という能力を与えられた結果、他の種族には見られない高度な発展を遂げていきました。
人間は「握る」能力があることで、道具を生み出し、それを使いこなす事が出来ます。
僕は25歳ぐらいのときに右腕全体が麻痺して右手でものが全く持てなくなった時期がありました。
今でこそ運良く回復して普通の人と何一つ変わらない生活を送っていますが、右腕が麻痺したときは左手のみしか使えず、食事をするときも片手、服を着るときも片手、という生活が10ヶ月ぐらい続きました。
そのとき実感したのは、たとえ片手であってもものが握れなくなると、道具にあふれた今の生活を継続するのは非常に難しいと言うこと。
皆さん、雨が降ったら傘をさしますよね? でも、片手しか使えないと、傘は持てますが、それ以外のことは出来ません。
「握る」という能力が低下してくると、おそらく皆さんが思っている以上に不自由な生活になりますし、生きる根幹である食事に支障が出てきます。
なので、中高年の方が「健康維持」でスポーツをやりたいとお考えであれば、必ず「何かを握る」という動作を含んでいるものを選んでください。
4番目は「持久力」について。
持久力というのは一定以上の付加のかかる運動を継続して行う能力のことですが、持久力を求めるスポーツは、体力の消耗が激しくなります。
持久力を要する運動を長時間行うと、呼吸も乱れ、心拍数も急激に上昇します。
これは中高年の方にとっては非常に体に負担をかけることになり、場合によっては急性心筋梗塞、心不全などで亡くなる場合もあります。
何が持久力を要するスポーツなのか、というのは難しい問題ですが、そのスポーツを続けることで、過度に呼吸が乱れる、心拍数があがるといったものは、控えた方がいいと思います。
■中高年からの少林寺拳法のススメ■
武道というのは日本古来の運動法に加え、精神修養の要素を含めた総合的なスポーツの一分野ですが、武道を「武道スポーツ」と言わないのは、武道の持つ本来の目的が、「競技」を行うことではないからです。
現在日本武道協議会に加盟している武道関係団体は10団体で、武道団体としては、「柔道・剣道・弓道・相撲・空手道・合気道・少林寺拳法・なぎなた・銃剣道」の9団体が加盟しています。
日本において武道といえば、この9団体が最もメジャーであり、僕が今書いている「武道」というのはこの9団体の武道になります。
どの武道団体も、運動論・精神論の両面からの人間育成の道を説いており、その手段や目的も色々ですが、僕は少林寺拳法の人間なので、中高年の方が「運動不足解消」「健康維持」を目的にスポーツをしたいとお考えであれば、やはり少林寺拳法をオススメします(=゚ω゚)ノ
少林寺拳法が他の武道よりも中高年の方にオススメ出来る理由は、
1.上の方に書いた「4つのポイント」をすべてクリアしていること
2.全世界で別派・分派のない統一された組織であること
3.全国に同じ指導を行っている道場が2300ヶ所以上あること
4.競技よりも、自己の改革と他人との調和を目指していること
5.技術の習得システムが冊子などで明示されていること
6.護身練胆・精神修養・健康増進の三つを行う方法を指導していること
少林寺拳法を始めるにあたっての最大の魅力は、やはり「全国どのどこの道場に行っても、同じ技術カリキュラムを使い、同じ思想で指導を行われている事」だと思います(^-^)
少林寺拳法の看板は一つで、中身も一つ。
統一された指導内容なので、道場同士の横の繋がりが非常に強いため、道場が違っても「友達」がたくさん作りやすいこと。
あとは、技術の習得については、一歩ずつ階段を上っていくのがわかりやすくなるよう、今自分が何をしているのか一目でわかる技術カリキュラムがあります。
技術は漠然と何となく習得するものではなく、「今はこの技をやっているんだ!」というのがはっきりわかることが、これから少林寺拳法を始める上での不安を解消してくれます(^-^)
■大阪高槻道院の特徴■
少林寺拳法の道場は全国に2300ヶ所以上あり、大阪高槻道院もその中の一つです。
大阪高槻道院は大阪府高槻市にある少林寺拳法の道場で、修練日時・場所についてはコチラでご確認していただくとして、ここでは簡単に大阪高槻道院の特徴を書いてみます(=゚ω゚)ノ
まず、大阪高槻道院では小学生と一般部(中学生以上)の修練は完全に分けて修練を行っています!
小学生は、子供同士の繋がりを深めることで友達を大切にする心を養い、子供同士でお互いがお互いに技術修練の補完をしあう事で自分の力で成長する、という事を目的としていますので、僕の方針から一般部と少年部の修練時間は完全に分けています。
一般部の方はといえば、
中学生
・・・「技術の土台となる筋力向上と、より正確な技術の習得」
高校生~20代
・・・「基礎体力の向上から、よりスポーティな運動能力を高める事」
一般(30代以降)
・・・「基本的な技術の反復訓練による基礎体力の向上と、力に頼らない技の習得」
女性の方
・・・「技術の修練を通じて、生活に緊張と”ハリ”を身につける事」
ご年配の方(60代以上)
・・・「無理のない修行を通じて、手足の関節が緩ませ、膝や肩が十分に動く体作り」
という形で、各世代の方たちに合わせた修練を行っています。
現在(2012/8/9)、大阪高槻道院には67名の方が所属しており、少年部よりも一般部の方のほうが多くなっています(^-^)
一般部には女性拳士は10名、45歳以上の拳士は8名、全部で35名の拳士が在籍しています。
少年部の方は、32名在籍しており、詳しい学年別の在籍情報は、コチラで確認出来ます!
今なお毎月色んな方が見学と体験にこられ、入門なさっています!
一般部では、13歳から71歳までの方が日々一生懸命修練に励んでいらっしゃいますし、今回のコラムのテーマである「中高年からの」ということで、60歳を過ぎた方も少林寺拳法の門を叩き、新入門の拳士として一から少林寺拳法を始め、今でも諦めることなく一生懸命修練をなさっています(^O^)
もしこのコラムを読まれて、少しでも興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、色々不安な気持ちもあるかとは思いますが、そんな怖いとかそういう事は全くありませんので、是非一度お近くの少林寺拳法の道場まで見学にいらしてみてください(=゚ω゚)ノ
特に大阪高槻道院の雰囲気は、「色んな世代、性別の人たちが、いつもみんな笑いながら楽しく修練している」道場なので、明るく楽しく武道を始めたい方には、きっと、見に来て良かった!体験してみて良かった!入門してよかった!と思っていただける道場だと思います(^-^)
(北野)
■修練レポ■ 第31回高槻市民少林寺拳法大会お疲れ様でした!
遅くなりましたが、6/10(日)の第31回市長杯高槻市民少林寺拳法大会、お疲れ様でした!
今年は、参加人数も昨年より大幅に増え、観客席も1.3倍ぐらいまで増やしてもなお立ち見が出るぐらい、大変多くの方が集まった大会となりました(^-^)
大阪高槻道院拳友会から参加した拳士の数は、出場拳士54名に加え、団体演練に参加した拳士3名の57名が参加しました。
昨年度は38名とブログに書いてあるので、20名ほど増えての参加となりました。
大会で録画した映像は、DVDにして皆さんに配布しますので、楽しみにしておいてください!(=゚ω゚)ノ
■その他の、2012年6月10日 第31回高槻市民少林寺拳法大会の写真ギャラリーはこちら■
本年度より、参加人数の増加を見越しての出場枠の調整もあり、少年部は以前のように全部門全員出場という事にはなりませんでした。
だけれども、たった一つの部門にしか出場しない拳士であっても、この大会に向けて一生懸命修練してきた結果は、大会だけで無くこれからの修練にも大いに役に立つことだと思います(^-^)
去年この時期に入門して、団体演練にしか参加出来なかった拳士も、今年は団体演武や組演武に出場し、見る大会から出る大会にステップアップしました。
また、今年は大阪高槻道院の拳士が友達を大会に招待したりしていて、招待されたお友達が初めて少林寺拳法を目にして、大会後すぐに体験にきてくれて、その後入門してくれた子もいました(^-^)
僕が今年の大会で嬉しかったのは、大阪高槻道院が僕の代に変わってすぐに入門してくれた一般部の元拳士の方が、三年ぶりにご縁あってこの大会を見に来てくれて、集計席にいた僕のところまで来て挨拶をしていただけたことでしょうか(^o^)
こういう「縁」というのは本当に大切で、人と人のつながりは「縁」を絆に、長く続いていくのだと実感した一日になりました(・・)(。。)
今年の団体演武は、少年部に三組、一般部に二組と、40名近くの拳士が参加し、みんなで協力し合って一つの目標に向かって頑張ってきた成果を発揮してくれました(^-^)
団体演武は現役の国会議員の方もご覧になり、少林寺拳法は単なる個人スポーツではない、勝ち負けが中心ではない団体であることを、十分アピール出来たのではないかと思います。
去年も同じ事を書いていますが、少林寺拳法は勝ち負けを中心として行われる競技スポーツではありません。
競技スポーツではないからこそ、その修行は一人でやるものではありません。
大会に限らず、道場の普段の修練においても、常に誰かと手と手を取り合って修練を行い、自分だけが上手になれば良いという感覚を捨て、自分が出来るようになったのであれば、相手もそうなって欲しいと願って行動する。
組演武の修練は「私とあなた」、団体演武の修練は「私とみんな」、こういった思いで一生懸命修練する。
少林寺拳法の開祖宗道臣先生は、少林寺拳法の理念として、
「半ばは自己(わがみ)の幸せを、半ばは他人(ひと)の幸せを」
と説かれました。
自分のことを考えられない人は、どこかおかしな事になってしまう。
でも、他人の事も考えられない人は、もっとおかしな事になってしまう。
自己愛と他人愛は、ともに共生しあうべきものであって、どちらかが主でも従でもない。
少林寺拳法の修行を通じて、自分と他人との調和の大切さに気づいてもらえれば、少林寺拳法は生涯を通じて修行する値打ちのあるものだと肌で感じてもらえると思います(^-^)
最後に、なんとなく大会のスナップショット載せてみます(=゚ω゚)ノ
■その他の、2012年6月10日 第31回高槻市民少林寺拳法大会の写真ギャラリーはこちら■
(北野)
■修練レポ■ 第30回高槻市民少林寺拳法大会お疲れ様でした!
日曜日の第30回市長杯高槻市民少林寺拳法大会、お疲れ様でした!
今年は東日本大震災もあり、まずは黙祷から始まり、復興を祈願した100本突きを行うなど、いつもとは少し違った出だしの大会でした。
今年は大阪高槻道院で一般財団法人少林寺拳法連盟に加盟している拳士が38名参加し、昨年の五名からくらべると、賑やかな大会となりました(^^)
例年なら足りている観覧席も、急遽倉庫にある椅子を全部出し切り、それでも少し足りないかなぁというぐらい、応援に駆けつけてくれたご父兄の方も多く、出場拳士にとっても、いつもより緊張気味だった感じがします。
■その他の、2011年6月12日 第30回高槻市民少林寺拳法大会の写真ギャラリーはこちら■
今年の大会の内容を総括すると、やはり初出場の拳士が大変多かったのもあり、全体的に声が小さいかなぁという印象はありました。
昨日の修練の時にもお話したんですが、入賞するしないの境目というのは、たった一点なんです。
この一点は、三人の審判の先生の誰か一人でも、「気合い」の項目で1点多くつけくれていれば、入賞になったりします。
技術点については、どうしても長く続けている拳士、修練にたくさん来れる拳士の方が評価が良くなるのはしょうがないところではある。
でも、表現点は拳士の個性を表す部分でもあるので、まずは「気合い」、二つ目に「残心」、最後に「立ち振る舞い」をきちっと評価してもらえるよう、頑張っていきましょう(=゚ω゚)ノ
今年は出場拳士が多かったのもあり、色々な部門で入賞をした拳士がいました(^^)
少林寺拳法の大会は、自分自身がどれだけ頑張れるか、というのをしっかり見つめ直す場でもあり、大会で入賞するしないというのは、あまり重要なことではありません。
特に高槻市民少林寺拳法大会は、地元の道院の拳士との親睦をはかる場でもあるし、みんなと一緒に楽しく同じ時間を過ごす場という意味合いが強い大会です。
大会の結果というのは、それを道場に持ち帰った後、入選した拳士はそうでなかった拳士に、どうすれば良いのかを自分で考えて一生懸命引っ張っていく事が大切だし、入選できなかった拳士は、何が良くなかったのかをしっかり自分自身で考えることに意義があります。
大会に向けての修練や大会を通じて、少林寺拳法の修行は一人でやるものではない、ということを肌で実感すること。
くじけそうになったら、必ず誰かが助けてくれること。お互いがお互いを支え合う。
大会というのは少林寺拳法の修行の一側面でしかなく、大切なのは大会や道場での修練を通じて、心と体の両方を鍛え、自分に自信を持ち、他人に優しくなれる人間を目指すこと。
そんな立派な人間に一人でも多くの拳士が育ってくれる事が、僕の何よりの願いですね(^o^)
と、いうわけで、日曜日は蒸し暑い中最後まで頑張った拳士の皆様と、集合写真までご一緒していただきましたご父兄の皆様、本当にお疲れ様でした!
また来年、同じメンバー+αで、みんなで一緒に大会を楽しみましょう(^_-)-☆
次の大阪高槻道院のイベントは、大会の打ち上げも兼ねた夏のバーベキュー大会です!
日程は8/21(日)の午前10:00から万博記念公園のバーベキューコーナーで開催予定です(=゚ω゚)ノ
(北野)
■修練レポ■ 2011年5月少林寺拳法教室お疲れ様でした!
昨日は朝の早い時間からかなりの雨が降り、午前中には大雨警報が出ていたのにもかかわらず、少林寺拳法教室に参加してくれた拳士の皆さん、本当にご苦労さまでした!
あまりにも雨がきつすぎて何人か来れないというお話も聞きましたが、まぁ、あの雨の中自転車で来てもらうのも酷な話なので、昨日はしょうがなかったと思います(-人-)
で、昨日の少林寺拳法教室は大阪高槻道院からは36名の参加があり、その他にも茨木市の道院や高槻上牧道院からも昇級試験や教室に、また昨日は一般市民の方も5名ほど参加なさっており、総勢で53名での少林寺拳法教室&昇級試験となりました。
これだけの人数で修練をすると、やっぱり楽しいですねぇ(* ̄∇ ̄)♪
何が良かったって、昨日は大人+子供三名で一グループを作り、普段の修練ではやれないようなちょっとだけ難しい修練が出来たこと。
昨日の教室では、普段のように、あの技やりなさい、この技やりなさいと一方的に修練をするのではなくて、ちょっと遊びも入っているような、楽しみながらの修練が出来たと思います(^O^)
後半は大阪高槻道院の拳士はひたすら組演武の修練をしてもらいつつ、その他組演武の相手のいない拳士や、昇級試験のお手伝いをしてもらった拳士は、各々他の道院の先生達に指導してもらいながら、それぞれに一生懸命修練をしていたようです。
少林寺拳法教室は、高槻・茨木の各道院の道院長が集まる場でもあるので、自分の先生以外の先生の技術や考え方に触れることが出来る、とてもいい機会なので、自分の見聞を広げるためにも、是非参加出来そうな時は、積極的に参加してみて下さいね(^_-)-☆
次の大阪高槻道院の担当月は、9/25(日)です!
また同じように大阪高槻道院の拳士は出来るだけ全員参加してもらえるよう、今から日程の調整のほどヨロシクお願い致します(-人-)合掌
(北野)
■修練レポ■ 市民大会 組演武の作り方 -基本-
昨日の稽古から、6/12(日) に開催される第30回市長杯高槻市民少林寺拳法大会に向けての修練がはじまりました!
少林寺拳法の大会は、世界大会・全国大会・都道府県大会・地区ブロック大会などがありますが、今回皆さんに参加してもらうのは地区大会の中でも一番小さな大会になります。
なので、それほど「大会に出るんだ!」という気負いをせずに、気楽な気持ちで、みんなで一緒に楽しむ大会、という感じで参加してみて下さい(^^)
大阪高槻道院に所属している拳士の方全員に、一般財団法人少林寺拳法連盟への兼籍のお願いをしているのは、大会に出場できる拳士の条件として、
- 一般財団法人少林寺拳法に入会していること
- 大阪高槻道院に所属して、拳友会名簿に掲載されていること
の二つの条件が必要となります。
二つ目の拳友会名簿の方は僕が作成するので、皆さんはとりあえずまずは一般財団法人への入会の手続きのほど、ヨロシクお願い致します(-人-)
市民大会は「みんなで楽しむ技術交流の場」として位置づけておりますので、できる限り全ての拳士が参加してもらえるように、ご予定の調整をよろしくおねがいします。
■組演武のつくりかた -基本-■
というわけで、少林寺拳法の大会の中心は「演武」ということになるわけですが、この演武のうち、二人一組で行うものを「組演武」といいます。
少年部につきましては、初めての大会ということもあり、とりあえず僕が組演武を全部作ったものをやってもらいますが、一般部で三級以上の拳士の方には、「組演武をつくる」というところから挑戦してもらっています。
組演武を作る、といっても、何をどうしたらいいのか分からないと思うので、組演武を作る際の基本的なポイントをちょっと解説してみます(=゚ω゚)ノ
(1) 組演武は六構成でつくる
まず、少林寺拳法の組演武は、どの大会でも「六構成」で作成するのがルールとなっています。
構成というのは、攻者の攻撃から始まって、何かしらの法形でもって反撃し、極めで終わったところ、までを一構成とします。
一構成の細かいルールはいくつかありますが、とにかく「受けて、反撃して終わったところ」というのが一構成です。
例えば、内受突であれば、「内受をして、中段突き」をしたところで終われば、「受けて、反撃したところ」ということになるので、これで一構成になります。
(2) 六構成で1分30秒~2分の間で終わらせる
六構成でつくる、といっても六つの技をただ単純にやるだけだと、それこそ何十秒かで終わってしまいます。
大会の演武の競技時間は、「1分30秒~2分」というのが規定となっていますので、この時間になるように構成の中身を考えて、時間調整していきます。
(3) 構成を長くするためには…
競技時間におさめるためには、一構成あたりの時間を長くする必要があります。
その方法として
- 一構成の中に複数の技を入れる
- 一構成あたりの前後の間を取る
という二つの方法があります。
「一構成の中に複数の技を入れる場合」は、内受突を行った場合、中段に反撃してそこで終わりにせずに、別の技につながるように攻撃を続けて、複数の技で一構成とします。 例)内受突から天地拳第一系相対、など。
「一構成あたりの前後の間を取る場合」は、構成から構成への切り替わりの時に、いきなり次の攻撃をするんじゃなくて、2秒とか3秒にらみ合いのような間をとる、或いはお互い見つめ合ったまま運歩を行いながら次の構成に変化する間をつくる、一構成終わった後も残心を十分行うなど、実際に技をやっていないけれども、緊張した空気をつくる方法です。
どちらの方法でも一構成あたりの時間をとれますが、間を取る方は、全部の構成でやると演武が大変間延びした感じなるので、多用するのはやめましょう(=゚ω゚)ノ
(4) 必ず交互に攻者・守者が入れ替わるようにする
組演武は、「お互いがお互いに技を掛け合う精神」が大切なので、一構成ずつできる限り攻者・守者を入れ替えて行くように心がけましょう(=゚ω゚)ノ
ここでいう攻者・守者ですが、例えば複数の技が一構成に入っている場合、最後の極めを行うのが「守者」になります。
例えば、内受突から天地拳第一系相対なんかの場合、最初の内受突を行った方が続けて天地拳第一系を行います。
天地拳第一系相対の守者は、天地拳第一系を行った方ではなく、連受をする方になります。
つまり、最初は内受突をしていた守者が、最終的には天地拳第一系で鈎突きをしたときに相手に順蹴で反撃されて終わりますよね。
この場合は、内受突をした方が「守者」ではなくて、最初に内受突の攻撃を行った方が「守者」になります。
この「最後の極めを行った方が守者」という考え方は、構成を考える上でとても重要なので、必ず意識しておいて下さい(=゚ω゚)ノ
(5) 剛法・柔法を均等に極めの技として使用する
少林寺拳法の技術は「剛法」と「柔法」を偏らせずに修行する、というのが大前提なので、組演武を作る際も、六構成のそれぞれの極めの技は、剛法・柔法のどちらかに偏らせずに、まんべんなく使うようにしましょう(=゚ω゚)ノ
(6) 使いたい技が「極め」で終わるように構成を作る
組演武を作る際、最初に「六構成だからこの技を使いたい!」ということで技を六つ選ぶかと思うんですが、(4)で説明したように、極めで終わる技がその構成の一番のポイントになるので、使いたい技を選んだときは、その技をいきなり始めるのではなく、「その技で終われるように、前に技を何かくっつける」のがポイント
内受突を極めの技として使いたいのであれば、内受突で終われるように、前に技を何か入れて、内受突につながるように技を構成します。
この「前につける技」というのは、何も従来の「法形」である必要はなく、基本技術を適当に組み合わせたものでOK。
このあたりを柔軟に考えるのが、組演武を作る際で一番大切&一番難しいところになります
(7) 剛法をしている最中に、無理に柔法につなげない
演武の審査をしていて最近よく思うのが、剛法でパパパパーンと気持ちよく攻撃しているのに、その途中でいきなり手首を握るとか、握れるはずのない体勢から、相手の手首や袖を握って投げに入る、とかしているのを見かけます。
(6)を意識して、カッコイイ投げ技で終わりたい気持ちは分かるんですが、「剛法から柔法への無理な連携」は美しくはないし、何より危険を伴うこともあるので、できる限り「剛柔一体」がスムーズにできる技の構成をつくりましょう(=゚ω゚)ノ
前連携できそうもない柔法を極めの技に使うときは、その構成はその技単品で行うほうが無難です。
とまぁ、とりあえず組演武を作る際の六つの基本をあげておきましたので、これから組演武を作らなきゃいけない皆さん!是非参考にして下さい(=゚ω゚)ノ
なお、今回書いたのは「組演武を作る基本」です。
黒帯・上級者は、当然一構成の中に三つ四つと技が含まれている、大変複雑な構成を作ることもできると思います。
だけれども、あまりにも懲りすぎて、どちらが守者かわからなくなったり、極めの技が不明のまま終わるような構成をつくるのは本末転倒なので、あくまでもシンプルながらも、迫力のある演武作りを目指してください(=゚ω゚)ノ
(北野)